角川文庫 1947年
堕落論でしられる安吾氏の推理小説。ぼくは
まったく最後まで犯人がわからなかった。
犯人は読めばわかるように書かれているので
誰しもが、推理ファンならずとも楽しめると
思う。
文章もいいし、手書きの文章特有の心地よさ
がありますよね。
この本は昭和51年の第8版の本で、もちこま
れた本で、しみはあるわ、ヤケはあるは、字は異常
に小さいはで、読むのにとても難儀した。それだけに
読み終わった時の喜びは大きく、中原中也氏と交際
していたのか、とか最後まで熟読して、肩が凝って
しまい、目もガタガタ、つらい状態になるも、歴史
的文学を読めたという高揚感がぼくを襲ったのだった。
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