古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

ひとり日和     青山七恵   

2018-04-26 09:39:17 | 青山七恵
河出書房   2007年作品。


駅のすぐそばにあるけれど、すぐには行きつけない一軒家に


吟子さんの家はあった。それは、別れが繰り広げるだろう駅


という舞台にすぐ行けない、みえているのに、近づけない、


真実のような気もしてくる。吟子さんは七十一歳だ。ボクの


ハハが七十二歳だから、それよりも若い。うちのハハはすごく


元気なので、ボクは、おばあさん、だとはあんまり思わないが



二十歳くらいのコからしたら、すごくおばあさんに思えるの


かもしれない。でも、吟子さんも、バレンタインにホースケ


さんにチョコを買ってあげるくらい若々しく描かれている。


二十歳で、二人の恋人と別れる。そりゃ、40にもなったら、


老けて、ババアにもなろうというものだ、と納得がいった。


世の女性もタイヘンであるな、と感じ入った。まあ、小説


世界の話ではあるがね。それとも、サセコの気味もあるこの


主人公が悪いのだろうか、そりゃ、させれば、すぐに男は


飽きるわな、それが分かっていないという風に描かれている。


けなげというか、バカというか……二十歳って、ホント、バカ


だよねえ、という風に描かれているのであった。





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