「ディック傑作集1」所収。 ハヤカワ文庫
ソ連軍とアメリカ軍が戦争していたが、そこへ、クロ―
と呼ばれるマシン的なものが入りこんで、それとの戦いに
なってゆく。元々クロ―はソ連が開発したものだが、自立
して、攻撃してくるようになった。それが人間型のサイボ
ーグを作るようになって、ヘンドリックスの前に少年が現れ
るのだが、それがサイボーグだった。変種第二号っていうの
はなんだ、っていうのではなしはすすみ、ネタバレになるけど
タッソーって女が実は変種第二号で、ヘンドリックスが乗るは
ずだったロケットに乗ってしまい、人間の最後の砦、月基地(
ムーン・ベース)さえも、タッソーによって襲われてしまう、
という。荒涼とした世界観といい、マシン的な存在といい
ちょっとターミネーターを感じさせる。
荒んだ気持ちになりたいときは(そんなときあるのか?)
読むといいかもね。……合掌。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます