古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

すみれ      青山七恵

2018-05-18 10:01:30 | 青山七恵
文春文庫  2012年。


少女でもなく、思春期でもなく、微妙なお年ごろの時に


レミちゃんというパパとママと同い年のちょっとフツー


ではない女の人と暮らしたことが描かれている。


高校受験の時っていったら、一番人生でナーバスな時期に、



こんなおとなになり切れない、ヘンなおとながそばにいたら、



やねこいだろうなあ(あ、これ広島弁で、メンドクサイみ


たいな意味ね)と思う。



そして、結局、パパとママからも見放されてしまう。その前に



憂子自身が見放してしまっていた。



ボクらはいつになったら、人を救うようになれるのだろうか。



誰しもが、自分のことで精いっぱいで、人を救っている余裕



なんてない時代……いや、時代のせいにするのはやめよう。



ボクらは少しでもマシになるために頑張っているのに、その



ために碌でもなくなっているという事実……とほほ。

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