岐阜県西美濃に”美濃文化総合研究会”と言うグループがある。近くの町、村の文化を研究しているようだ。今回、神戸町の寺社を訪ねると言うことで同行させてもらった。都合で日吉大社と夜叉神社しか行くことが出来なかった、これらを何回かに分けて紹介する▼先ずは夜叉神社である。岐阜県と福井県の県境に”夜叉ケ池”がある。岐阜県の名水50選でありまた、飛騨・美濃紅葉三十三選にも選定されているので今頃は美しい姿を見せているのだろう▼この池には夜叉ヶ池伝説がある。西美濃は817年に大かんばつに見舞われた。このとき、当時の郡司が蛇の姿で現れた龍神に”雨を降らせてくれたら望むものを与える”と約束した。結果、大雨が降り、作物は生き返り村は救われた。その約束に次女の夜叉姫が嫁に行ったことに由来するようだ▼この郡司の名が安八太夫安次で子孫の自宅が夜叉神社で夜叉堂がある。写真1が夜叉神社前に立つ夜叉堂の由来の説明書きである。写真2のカエデの下を潜った先に写真3の夜叉姫を祀る夜叉龍神がある▼ご自宅の2階で子孫である石原さんから説明を頂いた。写真4は当時の郡司、安八太夫安次の掛け軸である。この地名である神戸町安次もこれから来ているのだろうと想像する▼40年前、会社から岐阜県への転勤辞令を受けた時、引っ越し先を両親に告げたが安八郡の読み方を”やすはちぐんなのかなー”と言った記憶がある。やっと”安八郡(あんぱちぐん)”の謎が解けた。生きているうちで良かった~。
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