映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

チェイシング・リバティ

2008年05月08日 | 映画(た行)

(DVD)
これは、「ローマの休日」を下敷きに作られたロマンチック・コメディー。
アメリカ大統領の一人娘アナは、外出時にいつでも護衛官が付きまとうので、自由な恋愛もできない。
ある時サミットでプラハへ行ったおりに、ついに脱走を試みる。
脱走を手伝ってくれたのは英国人の若い男性、ベン。
ところが実は彼は護衛官の一人で、特命を受け、彼女に付き添って身をまもることを任務とされてしまった。
うまく脱走し、自由を得たと思いハメをはずすアナと、
しかたなくただの行きずれを装って同行するベン。
この2人の心が次第に近づいていって・・・というラブ・ストーリー。

ヴェニス・オーストリア・ベルリンと美しい風景と共に舞台は変わり、追跡者を交わし、要所で写真をパチリ。
まさに、「ローマの休日」なくしては成り立たないドラマのわけです。

あるときは、新婚を装い、二人一部屋で一夜を過ごさなければならなくなる。
アナはベンに好意を寄せるのですが、彼はもちろん任務とわきまえて、手が出せない。
こんな切なさが、なんとも良いではないですか。
他愛ないと、言うなかれ。
オンナノコはこういうのが好きなのです。
もとオンナノコのオバサンも好きです。

ちょっとむしゃくしゃして、気晴らしをしたいとき。
そういうときに、こういうのもいいですよ。
マシュー・グッド。
なんだかいいなあ。
頼りになりそうで。

「リバティ」は、護衛官たちがアナを呼ぶときの暗号名で、
原題を和訳すれば「リバティを追って」ってところでしょうか。

2004年/アメリカ/101分
監督:アンディ・カーフ
出演:マンディ・ムーア、マシュー・グッド、ジェレミー・ピヴェン、アナベラ・シオラ