(DVD)
高校も中退し、怠惰な生活を送っていたパーシーの元に母の訃報が届きます。
ニューオリンズの生家に戻ってみると、そこに住み着いていた二人の男性。
元文学部教授のボビー・ロングと
彼を慕う作家志望の青年ローソン。
2人ともアル中に近く、家の中の様子も荒れ果てている。
彼ら2人や、その他の多くの人たちが、パーシーの母を慕い、よく集まっていた様子。
しかし、祖母に預けられていたパーシー自身には母の思い出はほとんど無いので
す。
母の遺言とのことで、この3人が同居しなければならなくなります。
この2人には嫌悪感いっぱいのパーシーでしたが、
進学のため勉強の手助けをしてもらったりするうちに次第に打ち解けていく3人。
スカーレット・ヨハンソンが、ちょっと世をすねていて、
でもまだ青く瑞々しい感性を持った女の子の雰囲気をうまく表現しています。
また、ちょっと意外なのが、ジョン・トラボルタ。
イケイケの脂ぎったオジサン、というイメージでしたが、
(もちろん、うんと若い頃はかっこよかった!)
ここでは見事に人生を投げた枯れたオジサマでした。
おんぼろで散らかり放題の家が少しずつ整理され、磨かれ、塗りなおされて再生されていきます。
それと同時に彼らの関係も信頼に基づく良いものへと変わっていくわけです。
そして最後にパーシーが見つけた母の出さずに終わった手紙。
この中で、うれしい発見が。
「ママの遺したラヴソング」
この題名からイメージするところは、もう少し甘いものかと思っていました。
でも、実際はもう少し、現実的でアンニュイかな・・・?
イメージは違ったのですが、別の意味で、良かったと思うところです。
2004年/アメリカ/120分
監督:シェイニー・ゲイベル
出演:スカーレット・ヨハンソン、ジョン・トラボルタ、デボラ・カーラ・アンガー