勤勉実直な長男か、遊び人の次男か
* * * * * * * *
これは「ローマの休日」のすぐ後のオードリー・ヘップバーン作品です。
だからなんとなくその「ローマの休日」路線の
彼女の魅力を引き出すように作られていると思います。
コメディタッチのラブストーリーです。
大富豪ララビー家。
そこのお抱え運転手の娘サブリナが、オードリー・ヘップバーン。
ララビー家長男ライナスは、仕事一筋。
いまだ独身。
次男デイヴィッドは、遊び人の放蕩息子。
離婚暦3回。
サブリナは、この遊び人の次男の方に恋焦がれているのですが、
彼は、使用人の娘、しかも小さなときから見ているサブリナのことなど
これっぽっちも気にかけていない。
傷心のサブリナは、パリへ料理の修業に行き、
2年後、パリの洗練された雰囲気を身に付けて帰ってくる。
そうすると、プレイボーイのデイヴィットが早速目をつける。
エリザベスという婚約者もそっちのけ。
ところがそのエリザベスはララビー家としては政略結婚で、
婚約解消は大変まずい。
そこで長男ライナスが、何とかこの恋路を邪魔しようと乗り出すのです。
そもそも、この遊び人に恋焦がれるというのは、
恋に恋していると同じ。
このセンはないでしょう、と初めから思いますね。
・・・とすればライナスの方か・・・。
う~ん、でも、今の感覚からすると、
サブリナの相手としてはかなりのオジサマですよね。
だがしかし、なんとこの方は、
ハンフリー・ボガードですよ。
あの、ジュリーが
「ボーギー、ボーギー、あんたの時代は良かった・・・」と歌った、
カサブランカダンディ。
ちなみに、その「カサブランカ」は今作をさかのぼること10年ほど前の作品。
となればボギーも10歳若いというわけで・・・
その頃の彼なら、と納得はいきます。
まあ、それにしても当時としては超ビッグな共演なんですね。
大富豪のオジサマと、若き美女・・・。
今でもありがちではありますが、私はあまり好きではないなあ・・・。
サブリナさん、せっかくお料理の修業をしてきたんだから、
愛だ恋だという前にまず自立しなさい・・・。
な~んて、こんな映画でそんなことを言うのは、全くヤボというものですが。
とはいえ、サブリナの衣装がまた素敵です。
パーティー用のドレスもいいけど、
黒の上下、ボーイッシュな7分丈のパンツスタイルもいいですね。
・・・「サブリナパンツ」の名称は、
やはりこの映画から来ているんですよね・・・?
このスタイルは、彼女のようにスリムな体型だからいいので、
グラマー女優ではダメですね。
モノクロの、クラシックなロマンチックコメディをどうぞ。
1954年/アメリカ/113分
監督:ビリー・ワイルダー
出演:オードリー・ヘップバーン、ハンフリー・ボガード、ウィリアム・ホールデン、ウォルター・ハムデン
Sabrina trailer
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これは「ローマの休日」のすぐ後のオードリー・ヘップバーン作品です。
だからなんとなくその「ローマの休日」路線の
彼女の魅力を引き出すように作られていると思います。
コメディタッチのラブストーリーです。
大富豪ララビー家。
そこのお抱え運転手の娘サブリナが、オードリー・ヘップバーン。
ララビー家長男ライナスは、仕事一筋。
いまだ独身。
次男デイヴィッドは、遊び人の放蕩息子。
離婚暦3回。
サブリナは、この遊び人の次男の方に恋焦がれているのですが、
彼は、使用人の娘、しかも小さなときから見ているサブリナのことなど
これっぽっちも気にかけていない。
傷心のサブリナは、パリへ料理の修業に行き、
2年後、パリの洗練された雰囲気を身に付けて帰ってくる。
そうすると、プレイボーイのデイヴィットが早速目をつける。
エリザベスという婚約者もそっちのけ。
ところがそのエリザベスはララビー家としては政略結婚で、
婚約解消は大変まずい。
そこで長男ライナスが、何とかこの恋路を邪魔しようと乗り出すのです。
そもそも、この遊び人に恋焦がれるというのは、
恋に恋していると同じ。
このセンはないでしょう、と初めから思いますね。
・・・とすればライナスの方か・・・。
う~ん、でも、今の感覚からすると、
サブリナの相手としてはかなりのオジサマですよね。
だがしかし、なんとこの方は、
ハンフリー・ボガードですよ。
あの、ジュリーが
「ボーギー、ボーギー、あんたの時代は良かった・・・」と歌った、
カサブランカダンディ。
ちなみに、その「カサブランカ」は今作をさかのぼること10年ほど前の作品。
となればボギーも10歳若いというわけで・・・
その頃の彼なら、と納得はいきます。
まあ、それにしても当時としては超ビッグな共演なんですね。
大富豪のオジサマと、若き美女・・・。
今でもありがちではありますが、私はあまり好きではないなあ・・・。
サブリナさん、せっかくお料理の修業をしてきたんだから、
愛だ恋だという前にまず自立しなさい・・・。
な~んて、こんな映画でそんなことを言うのは、全くヤボというものですが。
とはいえ、サブリナの衣装がまた素敵です。
パーティー用のドレスもいいけど、
黒の上下、ボーイッシュな7分丈のパンツスタイルもいいですね。
・・・「サブリナパンツ」の名称は、
やはりこの映画から来ているんですよね・・・?
このスタイルは、彼女のようにスリムな体型だからいいので、
グラマー女優ではダメですね。
モノクロの、クラシックなロマンチックコメディをどうぞ。
1954年/アメリカ/113分
監督:ビリー・ワイルダー
出演:オードリー・ヘップバーン、ハンフリー・ボガード、ウィリアム・ホールデン、ウォルター・ハムデン
Sabrina trailer