夢をあきらめるのはいつ・・・?
* * * * * * *
ラッパー、エミネムの半自伝的青春ストーリーです。
舞台はデトロイト。
ジミーはプレス工場で働く青年。
ラッパーとしてのデビューを夢みていて、
いつもラップのリリック(歌詞)をメモに書き付けたりしている。
彼女の家を追い出されたというジミーは、
今は懐かしき黒いゴミ袋を肩に背負って歩く。
なんとこれは着替えが入っているバッグ替わりなんですね。
仕方なく実家に戻れば、そこはトレーラーハウスで、
母親が得体の知れない男(実はジミーと同じハイスクールの先輩)と住んでいるけれど、
家賃の滞納で退去命令が出ているという具合。
ラップはほとんど黒人のものとされています。
ジミーの実家のこのあたりも、
デトロイトでは8mileという通りのこちら側は
主に黒人の住むスラム街。
そこに住む白人のジミーにとっては、やはりラップは自分の生活の一部なのです。
しかし、黒人ばかりのラップ・バトルでは
周りのあからさまなヤジに臆してしまって、逃げ帰ってしまう。
彼は友人にふと漏らします。
「夢はいつあきらめればいいんだろう・・・。」
もういい加減ラップなんかやめて、
もっときちんとした仕事を探すべきなのか・・・そんな思いが胸をよぎるのです。
この物語は決してエミネムのサクセスストーリーで終わっていません。
ごく普遍的な青年の熱い思いや、
しかしなかなか思い通りに行かない周りの状況を語っている。
これは誰にでも当てはまる物語なんですね。
だから、私たちの胸を熱くする。
けれど、やはり、夢はあきらめた時が終りなのです。
エミネムがそう語っています。
私はこの作品を公開時に見ていまして、
すっかりエミネムのファンになってしまいました。
それで、以前からこのDVDは手元に置きたいと思っていて、
とうとう購入しちゃったんですよ!
この映画を見る以前には、ラップなんてほとんど聴いたことがなかったんです。
歌詞は字幕を通しているのがなんとも歯がゆいのですが、
意味は不明でも、このリリックは耳に心地よい。
(歌詞の意味は多分ひどいスラングなので、分からない方が幸いかも・・・)
リリックはきちんと韻を踏んでいるんですね。
だから、このラップ・バトルというのも、
ただ言いたいことを言って相手を負かしているのではなくて、
いかに機転を利かせて韻を踏んだ単語を捜しつつ
自分の思いを説得力のある言葉で紡ぐのか・・・、
しかも、リズムに乗ってと、
こういう非情にデリケートな作業のわけです。
誰にでもできることではありません。
・・・というわけで、オバサンには多分珍しいと思うのですが、
エミネムのCDは何枚か持っていて、時々聞いております。
娘たちには「そのお経みたいな曲、ヤダ」といわれましたが・・・。
2002年/アメリカ/110分
監督:カーティス・ハンソン
出演:エミネム、キム・ベイシンガー、ブリタニー・マーフィー、メキー・ファイファー
Eminem - Lose Yourself (8 Mile Soundtrack).avi
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ラッパー、エミネムの半自伝的青春ストーリーです。
舞台はデトロイト。
ジミーはプレス工場で働く青年。
ラッパーとしてのデビューを夢みていて、
いつもラップのリリック(歌詞)をメモに書き付けたりしている。
彼女の家を追い出されたというジミーは、
今は懐かしき黒いゴミ袋を肩に背負って歩く。
なんとこれは着替えが入っているバッグ替わりなんですね。
仕方なく実家に戻れば、そこはトレーラーハウスで、
母親が得体の知れない男(実はジミーと同じハイスクールの先輩)と住んでいるけれど、
家賃の滞納で退去命令が出ているという具合。
ラップはほとんど黒人のものとされています。
ジミーの実家のこのあたりも、
デトロイトでは8mileという通りのこちら側は
主に黒人の住むスラム街。
そこに住む白人のジミーにとっては、やはりラップは自分の生活の一部なのです。
しかし、黒人ばかりのラップ・バトルでは
周りのあからさまなヤジに臆してしまって、逃げ帰ってしまう。
彼は友人にふと漏らします。
「夢はいつあきらめればいいんだろう・・・。」
もういい加減ラップなんかやめて、
もっときちんとした仕事を探すべきなのか・・・そんな思いが胸をよぎるのです。
この物語は決してエミネムのサクセスストーリーで終わっていません。
ごく普遍的な青年の熱い思いや、
しかしなかなか思い通りに行かない周りの状況を語っている。
これは誰にでも当てはまる物語なんですね。
だから、私たちの胸を熱くする。
けれど、やはり、夢はあきらめた時が終りなのです。
エミネムがそう語っています。
私はこの作品を公開時に見ていまして、
すっかりエミネムのファンになってしまいました。
それで、以前からこのDVDは手元に置きたいと思っていて、
とうとう購入しちゃったんですよ!
この映画を見る以前には、ラップなんてほとんど聴いたことがなかったんです。
歌詞は字幕を通しているのがなんとも歯がゆいのですが、
意味は不明でも、このリリックは耳に心地よい。
(歌詞の意味は多分ひどいスラングなので、分からない方が幸いかも・・・)
リリックはきちんと韻を踏んでいるんですね。
だから、このラップ・バトルというのも、
ただ言いたいことを言って相手を負かしているのではなくて、
いかに機転を利かせて韻を踏んだ単語を捜しつつ
自分の思いを説得力のある言葉で紡ぐのか・・・、
しかも、リズムに乗ってと、
こういう非情にデリケートな作業のわけです。
誰にでもできることではありません。
・・・というわけで、オバサンには多分珍しいと思うのですが、
エミネムのCDは何枚か持っていて、時々聞いております。
娘たちには「そのお経みたいな曲、ヤダ」といわれましたが・・・。
2002年/アメリカ/110分
監督:カーティス・ハンソン
出演:エミネム、キム・ベイシンガー、ブリタニー・マーフィー、メキー・ファイファー
Eminem - Lose Yourself (8 Mile Soundtrack).avi