映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

女王陛下の007

2011年07月22日 | 007
正統派・・・だけど地味

            * * * * * * * *

本日は007第6作目の「女王陛下の007」。
でも、これはショーン・コネリーではないんだね。
初めての主役交代、ジョージ・レーゼンビーがボンド役となっています。
でも、この人は今作一作きりなんだよね。
そう、次作はまたショーン・コネリーに戻っているんだ。
まあ、そのことはまた後で触れることにしようよ。
そうだね。今回の舞台はスイスのアルプス。
お馴染みスペクターのブロフェルドが、今度は殺人ウイルスをばらまき、
世界を破滅させようともくろんでいる。
そのための施設が、アルプス山中にあるというわけ。
ブロフェルドは、前回すっかり姿をあらわしちゃったので
今回もしっかり登場するね。
全体的にストーリーはすごくまともだね。
そうだね、前回のムチャクチャぶりから比べたら・・・。
もしかして、前回でショーン・コネリーがもうイヤになったんじゃないかなあ・・・。
それはともかく、アルプスでのスキーアクションとか雪崩のシーンとか、けっこう迫力があって、よかったよね。
それから、なんとボンドとボンドガールがついに結婚しちゃう!!
うそー。そんな話聞いたことないけど?
いや、ホントに。けどまあ、長くは続かないというか・・・。
そんなわけで、見所もしっかりあるといわけだね。
はい・・・。
何、その力のなさは・・・?
ストーリーもアクションの映像もいい。
けどねえ・・・、なんだか地味という印象がぬぐいきれないんだなあ。
それは前回のハチャメチャぶりに馴染んじゃったからかな?
もしかしたらそれもあるかもしれないけど、はっきり言ってこれはやっぱり主役の問題ではないかと・・・。
ジョージ・レーゼンビーか・・・。
やっぱり、この辺りではすっかりショーン・コネリーに馴染んでますからね。
どうもイメージが・・・。
何だか花がない。・・・見るたびに「誰だこれ?」とつい思ってしまう。
申し訳ないけれど、そういう印象です。そう、思えてしまうのです。

というわけで、次作は口直し(?)で、またショーン・コネリーに戻ります。
つい、ホッとします・・・。

女王陛下の007 (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]
ジョージ・レーゼンビー,テリー・サバラス,ダイアナ・リグ
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


1969年/イギリス/144分
監督:ピーター・ハント
出演:ジョージ・レーゼンビー、ガブリエル・フェルゼッティ、ダイアナ・リグ