映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

グッモーエビアン!

2012年12月28日 | 映画(か行)
ロックだぜえい!!



            * * * * * * * * *

未婚の母アキ(麻生久美子)と中学生の娘ハツキ(三吉彩花)は二人暮らし。
そこへ海外放浪の旅をしていたヤグ(大泉洋)が2年ぶりに帰ってきます。
このヤグが、ハツキの父親かと思いきや、
そうではありません。
ヤグとアキは以前同じパンクバンドのメンバーで、
アキが妊娠している時にヤグと同居を始めました。
だから、ヤグはハツキが生まれた時から知っているし、世話もしてきたのです。
並の父親以上に。
だってここの家はアキの仕事の収入で成り立っていて、
ヤグはいわば居候なので・・・。



バカなことを言って笑い転げるアキとヤグ。
ハツキは以前は一緒になって笑い転げていたのですが、
思春期の今、この状況にはなんだか苛立ってしまうのです。
同居しながら、結婚に踏み切らない二人。
ふらふら放浪し、おちゃらけて、仕事につこうともしないヤグ。
将来のことは自分で考えるようにと、三者面談にもこない母。
けれども、自分の苛立ちのあまり、親友の悩みにも気づかないハツキ。





人と人との絆は、“血”なんかじゃない。
ふれあいと語り合い。
それがすべてのような気がします。
パンクであれ、ロックであれ、音楽は共感を生みますね。


それにしても中学生のハツキさん、なんてしっかりものなんでしょ。
しっかりもののあまり、自分でかってに進路を「就職」としてしまったりするわけですが、
でもまだ周りがきちんと見えていないところはやっぱり中学生。
背伸びしすぎず、迷い、戸惑い、怒る中学生女子。
等身大です。
とても共感を呼ぶ、いい感じでした。



ところで、「グッモーエビアン」て、何?
答えは見て確かめましょう。
しいていえば、耳で覚えた英語・・・?


「グッモーエビアン」
2012年/日本/106分
監督:山本透
原作:吉川トリコ
出演:麻生久美子、大泉洋、三吉彩花、能年玲奈