映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ホワイトハウス・ダウン

2014年04月12日 | 映画(は行)
孤軍奮闘、そして戦う大統領



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先に「エンド・オブ・ホワイトハウス」をみて、
似たような題材であるこちらも是非見なくてはと思っており、
やっと見ることができました。


落ちこぼれ議会警察官のジョン・ゲイル(チャニング・テイタム)。
アメリカ映画のご多分に漏れず、
妻とは別れ、一人娘とはたまに会うだけ。
そんなある日、彼は別れた妻の元から娘を預かってホワイトハウスに向かいます。
大統領のシークレットサービスになるための面接を受けるのです。
今ではすっかり父親に愛想を尽かしていた娘も、
大のホワイトハウスオタクなのでごきげん。

しかし、結果は不採用で、
娘をがっかりさせたくなくて急きょホワイトハウスの見学ツアーに参加することにします。
そしてちょうどその時、
謎の武装集団がホワイトハウスを襲撃、占拠。
ジョン・ゲイルは、大統領と娘を守るため、奮闘することになる・・・。





いやはや、なんとも惜しみなくホワイトハウスが蹂躙されますね。
爆破。銃撃戦。
リムジンの激走。
戦車が突っ込む。
ブラックホークは墜落する・・・。


そんな中、ダイ・ハードを思わせる白いランニング姿の一人の男が、孤軍奮闘。
平和主義のソイヤー大統領(ジェイミー・フォックス)も、
ジョンに守られながらマシンガンを撃ったり敵を殴ったりするはめに・・・。
娘エミリーは敵の様子をユーチューブに投稿するなど活躍を見せます。
実際、外から見たホワイトハウスの様子を
リアルタイムで中の人たちがTVで見て知ったりする、
今の“戦闘”の有り様がなかなかよくできています。
意外な黒幕は、
イデオロギーなどではなく欲得づくというところも納得できる。
武器ではなく食料や教育を中東に落とそうと説くソイヤー大統領。
本当にこんな人が大統領になるといいのですけどね・・・。



スリル・サスペンス。
勇気。愛情と裏切り。
すべてが満たされていてエンタテイメントとして文句なく楽しめる一作だと思います。
これがハリウッド映画の魅力なんだなあ・・・。
類型的ではありますが、“人を楽しませる”ことではやはりピカイチだ。
ラストで旗を振る少女の姿に、思わず泣けてしまいました。
そうそう、学校の発表会で、彼女は旗を振ったのでしたよね。
ジョンはその日をすっかり忘れていて、見に行けなかった。
そういうことを思い出すと、いっそう胸に迫るシーンなのであります。



ホワイトハウス・ダウン [DVD]
チャニング・テイタム,ジェイミー・フォックス,マギー・ギレンホール,ジェイソン・クラーク
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

2013年/アメリカ/132分
監督:ローランド・エメリッヒ
出演:チャニング・テイタム、ジェイミー・フォックス、マギー・ギレンホール、ジェイソン・クラーク、リチャード・ジェンキンス、ジョーイ・キング