映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

キャビン

2014年04月04日 | 映画(か行)
ふざけた番組作りなのか・・・?



* * * * * * * * * *

女子大生デイナは、仲間5人で山奥にある別荘へ行来ます。
ケータイも繋がらないというその山奥。
途中の寂れたガソリンスタンドでは、
不気味な老人にあそこへ行くと死ぬと言われるのですが・・・。


いかにも古めかしい陰湿な雰囲気の山小屋で、
彼女たちに次々に襲いかかる恐怖、そして死。
・・・と来れば、いかにもよくあるホラーものなのですが、
今作はちょっとひねりが聞いています。
この5人の様子は、小屋のいたるところに謎の組織によって張り巡らされた隠しカメラで
すべて監視されている。
そして彼らに恐怖と苦痛と死を与えるのも、彼らのコントロールするところ。
一体何のために・・・・?



物語は、ゾンビ・殺人鬼・半魚人??? 
異形の怪物たちが血みどろの饗宴を繰り広げるまでにいたっていきます。
まあ、そういうところは得意分野(?)ではなく、げんなりしてしまうのですが、
悪趣味なTV番組???と思わせておいて、
やっぱりオカルトに向かっていくという2転3転の展開が、
なかなか興味深かった。



白衣を着た研究者らしきものたちが
彼女たちの死に方についての賭けを繰り広げているなどという、
おぞましい人間たちの行動もまた、一つのホラーではあります。



彼ら5人の役割が
娼婦、戦士、学者、愚者、そして処女。
こんなふうにタロットカードを思わせたりする、
そういうオカルト風味がなかなかいい。
でも半魚人や恐竜もどきのようなものまで・・・とにかくなんでもありというのが、
あまりにも欲張りすぎで焦点ボケという気がしなくもない。
あ、製作と共同脚本が「アベンジャーズ」のジョス・ウェドン。
やっぱりね・・・。
なんでもごちゃごちゃ出せばいいというわけではないと思うけど・・・・。



キャビン [DVD]
クリステン・コノリー,クリス・ヘムズワース,アンナ・ハッチソン,フラン・クランツ,ジェシー・ウィリアムズ
Happinet(SB)(D)


「キャビン」
2012年/アメリカ/96分
監督:ドリュー・ゴダード
脚本:ジョス・ウェドン、ドリュー・ゴダード
出演:クリステン・コノリー、クリス・ヘムズワース、アンナ・ハッチソン、フラン・クランツ、ジェシー・ウィリアムズ、リチャード・ジャンキンス

異形の勢揃い度★★★★★
恐怖度★★★★☆
満足度★★★☆☆