絢爛豪華な極楽の宴・・・
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見なくてもいいかと思っていたのですが、たまたまタイミングが合ったので・・・。
もう見る人もいないのでは?と思ったのですが、結構劇場は賑わっていました。
遣唐使として中国に渡った若き日の空海(染谷将太)が、
詩人白楽天(ホアン・シュアン)と共に
首都長安を揺るがす巨大な謎に迫ります。
長安の都で、権力者が次々に命を落とす・・・、
その周辺には常に怪しい黒猫の影が・・・。
このことは今は亡き楊貴妃に関連しており、
約50年前に唐に渡った阿倍仲麻呂が鍵を握っていると睨んで
調べ始める空海と白楽天。
「極楽の宴」のシーンがいかにも絢爛ゴーカで、凄い迫力がありました。
そこでの出来事が後々まで意味を残すのです。
また、長安の都の喧騒や、宮殿の呆れるほどの壮大さ・・・
なんとも見ごたえがあります。
こういう作品を日中合作で作ることができるようになったというのは、
とても喜ばしいと思いました。
まことに楽しめるエンタテイメント作品・・・。
と言いつつ私は半ば居眠りしていました。
私は最近こういう鳴り物入りの豪華絢爛作品には
逆にのめり込めないみたいなんです・・・。
地味~な作品のほうが、うかうか眠れない緊張感があると思う・・・。
本作は多分、夢枕獏さんの原作「沙門空海 唐の国にて鬼と宴す」のほうが
私には楽しめるのではないかと思いました。
とりあえず登場人物たちのイメージもかたまったところで、
近いうちに読んでみたいと思います。
<シネマフロンティアにて>
「空海 KU-KAI 美しき王妃の謎」
2017年/中国・日本/132分
監督:チェン・カイコー
原作:夢枕獏「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」
出演:染谷将太、ホアン・シュアン、阿部寛、チャン・ロンロン、松坂慶子、火野正平
絢爛豪華度★★★★★
満足度★★★☆☆