映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

白い闇の女

2018年04月05日 | 映画(さ行)

危険の香りのする美女に魅入られる男

* * * * * * * * * *

ニューヨークの事件記者ポーター(エイドリアン・ブロディ)は、
パーティー会場で美しい未亡人キャロライン(イボンヌ・ストラホフスキー)と出会います。
彼女の夫は映画監督でしたが、先に不可解な死を遂げていたのです。
妻子があるポーターですが、キャロラインに魅入られるように不倫関係となった上、
彼女から奇妙な依頼を受けることになります。
キャロラインの夫は日常生活をカメラに収める習慣があり、
その夫が残した画像をポーターに見せるのです。
また同じ頃、ポーターは新聞社社長からもキャロラインの夫が残したある映像を入手するよう圧力を受けるのですが、
キャロラインから見せられた映像データの中にはそれはありません。
一体それは何の映像で、どこにあるのか・・・?

謎めいた美女に翻弄されながら、一枚のSDカードの行方を追う男の物語。
「白い闇の女」というからには、問題はこのキャロラインなのだろうと予想はつくわけですが、
心に闇を持つ美女・・・かっこいいですね。


そもそも若干心に問題があると思われる夫の映画監督が元凶ではあります。
女は生き延びるためになんだってする。
その意志の強さのきらめきこそが彼女が放つ謎のオーラなのでした。
危険な香りのする美女に、ズルズルと引き寄せられ関係を結んでしまう男の不甲斐なさもまた、
ドラマですねえ・・・。
イカしたサスペンスです。



白い闇の女 [DVD]
エイドリアン・ブロディ,イヴォンヌ・ストラホフスキー,キャンベル・スコット,ジェニファー・ビールス,スティーブン・バーコフ
松竹



<WOWOW視聴にて>
「白い闇の女」
2016年/アメリカ/113分
監督:ブライアン・デキュベリス
原作:コリン・ソーリソン「マンハッタン夜想曲」
出演:エイドエリアン・ブロディ、イボンヌ・ストラホフスキー、キャンベル・スコット、ジェニファー・ビールス、リンダ・ラビン