映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

「Seven Stories 星が流れた夜の車窓から」文春文庫

2023年05月27日 | 本(その他)

非日常の中で思う人生

 

 

* * * * * * * * * * * *

九州を走る豪華寝台列車の「ななつ星」。
調度品や食事、クルーのもてなしとすべてが上質で
非日常を味わう憧れの旅として知られています。
この夢の列車を舞台に、
7人の人気作家が「大切な誰かとの時間」を描き出します。


すれ違う夫婦、かけがえのない旧友、母と娘……。
旅の途中だからこそ吐露される、
心に秘めた言葉たちが胸を打つアンソロジーです。
あなたなら、この旅に誰とでかけますか――?

* * * * * * * * * * * *

九州を走る豪華寝台列車「ななつ星」を舞台とする物語。
7人の作家によるアンソロジーです。
この作家の顔ぶれが以下の通り。
なんとも豪華です。

 

<小説>

『さよなら、波瑠』 井上荒野

『ムーン・リヴァー』 恩田 陸

『アクティビティー太極拳』 川上弘美

『ほら、みて』 桜木紫乃

『夢の旅路』 三浦しをん

<随想>

『帰るところがあるから、旅人になれる。』 糸井重里

『旅する日本語』小山薫堂

 

これはもう、読んでみたくなりますよね。

それぞれの旅・・・。
特別に豪華な非日常を、
人々はどうしてしてみようと思ったのか、そして、何を思うのか。
それはつまりその人の人生を語ることでもあるのです。

 

ううん、やはり一度でいいからこんな旅をしてみたいですね。
物語を読みつつ、そう思いました。
旅心を誘うオシャレな本であります。

 

「Seven Stories 星が流れた夜の車窓から」 文春文庫

満足度★★★.5