映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

バジーノイズ

2024年11月30日 | 映画(は行)

孤独の扉をこじ開けて

* * * * * * * * * * * *

マンションの住み込みの管理人をしている海野清澄(川西拓実)。
自分の頭の中に流れる音楽をPCで形にし、部屋で1人で奏でていました。
人付き合いは苦手で、自分の音楽を人に聴かせようとも思っていません。

ところが、清澄の上階に住む女性・潮(桜田ひより)が、
漏れ聞こえるその音楽を気に入ってしまったのでした。
清澄の拒否もものともせず、清澄の心の扉をこじ開けてやって来た潮。
潮は清澄の演奏動画を何気なくSNSに投稿。
清澄の世界が大きく変わりはじめます。

PCで作り上げる音楽をDTM(デスクトップミュージック)というのですね。
本作で清澄が作り出す音楽、確かに良い感じです。
知らず、体が揺れてくるような。

清澄も以前はとあるバンドに属してはいたのですが、あるできごとがあって、
それ以来ますます自分の世界に閉じこもってしまっていたのでした。

そんな彼の扉をこじ開けたのが潮。
そして、さらなる音楽の仲間もできはじめます。
でも潮自身は音楽を作ることはできない。
潮の前だけでなく、他の人々の前でも笑顔になる清澄を見て、
潮はもう清澄に自分は必要ないと思ってしまうわけで・・・。

あんなに強引に近づいてきたくせに、いざとなると尻込みしてしまう、
乙女チックな潮さんが愛おしい・・・。

軽いノリで見られる音楽青春ストーリー。
川西拓実さんは、JO1のメンバー。
・・・勉強になります。

<Amazon prime videoにて>

「バジーノイズ」

2024年/日本/119分

監督:風間太樹

原作:むつき潤

出演:川西拓実、桜田ひより、井之脇海、柳俊太郎、円井わん、奥野瑛太、佐津川愛美

音楽愛度★★★★☆

満足度★★★☆☆