映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ダーティ・グランパ

2020年03月17日 | 映画(た行)

父子3代のあれこれ・・・

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一週間後に結婚を控えた弁護士ジェイソン(ザック・エフロン)は、
祖母の訃報を受け、葬儀に出席します。
そして、妻を亡くし傷心の祖父ディック(ロバート・デニーロ)に
強引にフロリダへの旅行に誘われるのです。
ところが祖父は朝から酒を飲み、ゴルフ場でナンパをするなどやりたい放題。
ジェイソンはうんざりしながらも、祖父のドタバタに巻き込まれていき・・・。

お気楽な祖父と堅物の孫とのバディムービー。
しかしつまり、この物語の根本は、ディックとその息子(ジェイソンの父)との関係性にある。
ディックは軍人(しかも、特殊工作員!)だったため、あまり家におらず、
自分の息子とともに過ごすことが少なかった。
だからここの父子関係が希薄なのです。
息子はそんな父を反面教師として、実に堅実に弁護士の道を歩んだ。
そしてそのまた息子ジェイソンは、
子どもの頃祖父に楽しく遊んでもらったことは覚えているけれど、
父親の方針からはみ出すことなく、後を継いで弁護士となった。
結婚も、相手を愛しているから、というよりは
家を継ぐのに都合が良いから、と言う理由で決めたようでもあります。

ディックは、子どもの頃あんなに自由で、カメラマンになりたいとも言っていたジェイソンが、
面白くもない仕事を選び、なおも面白くもない結婚をすることに、
幾分自分の責任をも感じたのかもしれません。
自分がうまく息子に道を示すことができなかったから、と。

・・・と、このように物語のバックボーンを語ればなかなか深い物語なのですが、
実のところの本作は、極めてケーハクかつお下品。
ロバート・デニーロやザック・エフロンがそこまでやるか、という感じ。
まあ、ここは好みによるでしょうけれど、私は好きではありません・・・。

 

 

<Amazonプライムビデオにて>
「ダーティ・グランパ」
2016年/アメリカ/102分
監督:ダン・メイザー
出演:ロバート・デニーロ、ザック・エフロン、ジュリアン・ハフ、オーブリー・プラザ

お下品度★★★★★
満足度★★.5



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