ガブリエル、世界で一番運の悪い男、それは君の方だ。
計画は完璧だった。マクレーンを敵にさえしなければ。
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4作目にもなると、たぶん、同じパターンで、アクションシーンは確かにすごいかも知れないけれど、割と退屈なのかも・・・、と、実はあまり期待をしないようにして、見たのですね。
続けばいいというものではない。だんだん飽きてくる、というやつですね。
ところがこれはやはり目がはなせない、超弩級のアクションストーリーでした。
前作から、12年もたっているのですね。
12年って、ちょっと信じられない感じ。1と2は、テレビでしか見てないんだけど、3は見に行ったんですよ。・・・それが12年も前のことなんて、うそ~、って気がしますが。
それだけ年も取ってしまったということよ・・・。
ブルース・ウィリスは単に運の悪い男とはもう思えない。今回は、風格を感じました。彼自身も年齢を重ねたということなんでしょうけど。なんかねえ、達観していましたよ。「誰もやらないからやるんだ」、と。
彼って、「アンブレイカブル」よりよほどアンブレイカブルですよね。予告編にもあったシーンですが
「すごい。車でヘリを打ち落とした。」
「弾切れだったからな。」
こんなしゃれた会話をはさみつつ、信じられないアクションの連続。
巨額の予算もCGも、思う存分つぎ込んでください。これぞ、アクション映画の醍醐味。ここまでやればもう、突っ込みを入れる気にもならず、すなおに楽しむのみ。
そうそう。多少動機が弱いとか、リアリティに欠けるとか。こういう映画でそんなことをいうのはヤボというものですよ。
今回「デジタルなはと時計」のマクレーン刑事を手助けするのは、パソコンお宅青年のマット。
なにしろアメリカ中のコンピュータシステムを破壊しようとするサイバーテロ軍団があいてですから、彼一人では歯が立ちません。
彼マットは、アクションなどにはまったく縁のないいまどきの青年ですが、マクレーンにつれまわされ、何度も危ないところを救われるうちに次第にマクレーンを信頼し、最後には自ら危ない局地へ同行までしちゃうんですね。
そして、もう一人マクレーンの娘。彼女は父親を毛嫌いして、話もしたがらないのですが、このたびは人質にされて、父親が助けに来てくれるのを待つことに。
彼女は結局マクレーンそっくりの気の強さで、笑っちゃいますね。次には、彼女を主役に映画を作るといいよ。
それもいいね・・・。
それでね、まあ、話は定石どおり。やはり、強い父はきっと助けに来てくれる、そこで通い合う親子の信頼。
まあ、このような気持ちの通い合いもアクションに花を添え、完全無敵の「ダイ・ハード」となるわけなんだなあ。
さてさて、事件解決はいいけれど、マクレーンが破壊した、ビル・車・道路・命を亡くした人たち。さぞかし、後始末は大変でございましょう。ご愁傷様です・・・。
あれって、マクレーンが破壊したことになるの?
やはり、そうなんじゃないでしょうかねえ・・・。
それでも、全米機能麻痺よりはマシってことか・・・。
2007年/アメリカ/132分
監督:レン・ワイズマン
出演:ブルース・ウィリス、ジャスティン・ロング、マギー・Q、ティモシー・オリファント
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