胸の高鳴りがとまらない
「消えた初恋」と「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(通称チェリまほ)」。
双方、深夜枠で放送された30分モノの連続テレビドラマです。
私は、どちらもリアルタイムでは視聴していなかったのですが、
やはり目黒蓮さんつながりで「消えた初恋」を見てみました。
そして「チェリまほ」の方は、近頃朝ドラですっかりおなじみの
赤楚衛二さん出演ドラマをみたかったので。
それで今回わざわざ合わせてご紹介するのは、
この二つの物語は双方BLコミックの実写ドラマ化ということで、
極めて相似形にあるからなのです。
「消えた~」は、高校生男子・青木(道枝駿佑)と同級生の井田(目黒蓮)のピュアなラブストーリー。
きっかけは、ひょんなことから井田が、
青木が自分に好意を持っていると誤解してしまうというところから。
しかしこれまで恋愛経験もない真面目な井田は、
戸惑いながらもその気持ちに真剣に向き合おうとします。
そして井田に誤解され、焦ってしまう青木ですが、
彼と話をするうちに、次第に本当に井田のことが好きになってしまうのです。
おずおずと距離を縮めていく2人のピュアな思いに、思わず胸キュン。
特に井田くんは、男でなくても(?)惚れてしまう、ものすごーくイイ奴なんです。
自分の思うことは教師に対してでもきっぱりという。
いつも相手の身になって考え、優しい。
ちょっとぶっきらぼうで、でも時々微笑めばもう、
すっかり虜になってしまいます
「チェリまほ」の方は、社会人の2人。
安達(赤楚衛二)は、30歳になってもいまだに恋愛経験がない、
ちょっと自分に自信がない青年。
「30歳でまだ童貞の男子は魔法が使えるようになる」という都市伝説を耳にするのですが、
安達の30歳の誕生日に、なんとその通り、魔法が使えるようになってしまいます。
その魔法というのが、触れた相手の心を読むことができる、というもの。
そして安達は、混雑したエレベーターの中で、
職場の同期である黒沢(町田啓太)の心の声を聞いて、知ってしまうのです。
彼が、自分のことをとても好きだと言うことを。
黒沢は、イケメンで仕事ができて人付き合いもよく、
できすぎていて、逆に安達はちょっと苦手と思っていたのですが・・・。
黒沢は、同性の相手に対して、告白しても叶うわけがないとあきらめ、
これまで片思いに甘んじていたのでした。
・・・という、これもまたおずおずと接近していく、胸キュンのふたりの物語
イケメンのふたりが、恥じらいを持ちつつ接近していって、やがて気持ちが結ばれていく、と。
まあ、BLもののお定まりではありますが、
どうしてこういうストーリーが女子の心をぎゅっとつかむのでしょう?
たまたま同性同士の話というだけで、
普通の女子の初恋物語と結局は同じだからなのかもしれません。
同性同士の方がハードルも高いですしね。
男性はこういうストーリーをどう思うのか、伺ってみたいところではあります。
さて、このようなときに、同性間で、「好き」と思うことと、友情は違うのか?
と少し疑問に思うのですが、両作品とも、そこはきっぱりと線引きがされています。
というのも、青木にも、安達にも、
きわどいところまですっかり打ち明けることができる親友がいるのです。
その親友とは、ふれあいたいとか、相手のことを思うとドキドキするとか、
そういうことには全然なりません。
一定の相手にしか感じないもの、それこそがLOVEなんですね・・・。
恋心を伝えたい、伝えられない、
受け入れたい、だがしかし・・・
迷い逡巡する男達にたっぷり胸キュンしましょう・・・。
それにしても、彼らの住む世界は意外と理解のある心優しき人ばかり。
本当に、こういう人ばかりならいいんですけどね。
せめてドラマの中だけでも・・・という願望を描いているわけでもありましょう。
とても心に残っているシーン。
「消えた~」のなかで、青木が教育実習生と親しくなります。
しかし、青木が同性の井田のことが好きだということが分かると
急によそよそしくなってしまうのです。
青木は言います。
「僕は、始めから変わっていない。」
「誰でもいいってワケじゃない。」
この言葉こそがテーマそのもの。
誰かを好きということは、相手がどうであろうと
それはその人そのものの内面が表出したものだし、
同性であれば誰でもいいってわけじゃなくて、
ちゃんと相手その人を見ているのだ、と。
まずはその人らしい「個人」であることが重要なのであります。
つい、熱くなって長く語りたくなってしまう
ちなみに、双方のテーマソングの始めの方に「胸のたかなり」という言葉が出てきます
「消えた初恋」
2021年10月
出演:目黒蓮、道枝駿佑、福本莉子、鈴木仁、田辺誠一
脚本:黒岩勉
ゼネラルプロデューサー:三輪祐見子
「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」
2020年10月
出演:赤楚衛二、町田啓太、浅香航大、ゆうたろう、草川拓弥
脚本:吉田恵里香
監督:風間太樹
うわ、それで今気づきましたが、風間太樹さんは「silent」も監督されてるじゃないですか!!
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