映画と本の『たんぽぽ館』

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ソウルメイト 七月(チーユエ)と安生(アンシェン)

2022年07月03日 | 映画(さ行)

強い絆は生きていた

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人気のネット小説「七月(チーユエ)と安生(アンシェン)」に映画化の話が出るのですが、
作者、七月の居所が分かりません。
そこで、もう一人の主人公のモデルと思われる安生の所に連絡が入ります。
安生は、七月なんて知らないと言うのですが・・・。

そこからは、小説をなぞってストーリーが進みます。
七月と安生は13歳で出会い、すぐに互いになくてはならない親友になります。
でも二人の性格はほとんど正反対。

自由奔放な安生。
真面目で慎重な七月。

やがて思春期に入り、一人の男性を巡り、
二人は愛憎渦巻く関係になっていきます。

・・・と、ここまでは忠実に小説の内容をたどっていくわけですが、
その小説の先に、驚きの真実が待ち構えているのです。

ラストの鮮やかな切り返しはこの二人の強い絆をより際立たせて、
結局はあれだけ渦巻いた男性の存在はどうでもよいものに変わっていきますね。
そして、あんなに慎重で引っ込み思案だった安生が、
初めて自分の殻を破ってイキイキと輝いている。

満足度高いです。
中国作品は、どちらかというと選択の範囲外でしたが、
ちょっと考えを改めなければ・・・と思う次第。

 

<WOWOW視聴にて>

「ソウルメイト 七月(チーユエ)と安生(アンシェン)」

2016年/中国・香港/110分

監督:デレク・ツァン

原作:アニー・ベイビー

出演:チョウ・ドンユイ、マー・スーチェン、トビー・リー

 

ラストの切り返し度★★★★★

満足度★★★★★



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