好きなことを仕事にできれば一番いいけれど・・・
* * * * * * * * * *
少し大人びた少年リツ君12歳。
つむじ風食堂のテーブルで、町の大人たちがリツ君に「仕事」の話をする。
リツ君は何を思い、何を考えるか…。
人気シリーズ「月舟町三部作」番外篇。
* * * * * * * * * *
ちくまプリマー新書。
私には馴染みのなかったシリーズですが、
ちくまプリマー新書は、「プリマー=入門書」という名にふさわしく、
特に若い人たちに最初に手に取ってもらいたい新書として創刊されました。
クラフト・エヴィング商會が手がける装幀も目に美しく
今では幅広い読者層に親しまれています。
・・・ということで、
普通新書のシリーズは同じ出版社のものは皆デザインが同じですが、
このシリーズは全て異なっていて、表紙だけ並べても見応えがある。
しかもこのクラフト・エヴィング商會のデザイン!!
本巻がちょうど通算200巻目とのこと。
本巻の自作の表紙もオシャレでステキです。
さらに、本作は<月舟町>三部作の番外編とのこと。
え?三部作だったの?
いつの間に?
と思ったら、「つむじ風食堂の夜」、
「それからはスープのことばかり考えて暮らした」で2つ。
はい、それはわかります。
そしてもう一つはこれから発刊されるということで
「レインコートを着た犬」。
うーん、是非読まなくては、という気にさせられます!
さて、本作の主人公は12歳の少年リツくん。
ちょっと大人びたリツくんが、つむじ風食堂に来ている人々から
「仕事」についての話を聞きます。
少年少女のためのリクルートブックでもありますね。
いろいろな職業の人が出てきます。
文房具屋さん、肉屋さん、電気屋さん、
魚屋さん、新聞記者、ダンサー、宅配便の配達員・・・
皆自分の仕事が好きで、気に入っているようす。
けれども、
「好きな事が仕事になってるなんて、ごく限られた一部のヤツだよ。
やりたくもない仕事をしているヤツもいるということを忘れないように」とか、
「12歳だからまだ早い。今は遊びなさい」と、ちゃんと言う人も。
でもなんだかこうして不思議に様々なことを"分担"する人がいるから、
世の中は成り立っているのだ、
ということをリツくんは感じていくわけです。
私ははどちらかと言うと好きでもない仕事をやっているクチかなあ・・・。
でも、たしかにこれも"分担"のうちの一つなのでしょう。
12歳のリツくんの可能性はまだまだ無限。
いいなあ・・・。
若さが羨ましく思えてしまいました。
「つむじ風食堂と僕」吉田篤弘 ちくまプリマー新書
満足度★★★☆☆
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少し大人びた少年リツ君12歳。
つむじ風食堂のテーブルで、町の大人たちがリツ君に「仕事」の話をする。
リツ君は何を思い、何を考えるか…。
人気シリーズ「月舟町三部作」番外篇。
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ちくまプリマー新書。
私には馴染みのなかったシリーズですが、
ちくまプリマー新書は、「プリマー=入門書」という名にふさわしく、
特に若い人たちに最初に手に取ってもらいたい新書として創刊されました。
クラフト・エヴィング商會が手がける装幀も目に美しく
今では幅広い読者層に親しまれています。
・・・ということで、
普通新書のシリーズは同じ出版社のものは皆デザインが同じですが、
このシリーズは全て異なっていて、表紙だけ並べても見応えがある。
しかもこのクラフト・エヴィング商會のデザイン!!
本巻がちょうど通算200巻目とのこと。
本巻の自作の表紙もオシャレでステキです。
さらに、本作は<月舟町>三部作の番外編とのこと。
え?三部作だったの?
いつの間に?
と思ったら、「つむじ風食堂の夜」、
「それからはスープのことばかり考えて暮らした」で2つ。
はい、それはわかります。
そしてもう一つはこれから発刊されるということで
「レインコートを着た犬」。
うーん、是非読まなくては、という気にさせられます!
さて、本作の主人公は12歳の少年リツくん。
ちょっと大人びたリツくんが、つむじ風食堂に来ている人々から
「仕事」についての話を聞きます。
少年少女のためのリクルートブックでもありますね。
いろいろな職業の人が出てきます。
文房具屋さん、肉屋さん、電気屋さん、
魚屋さん、新聞記者、ダンサー、宅配便の配達員・・・
皆自分の仕事が好きで、気に入っているようす。
けれども、
「好きな事が仕事になってるなんて、ごく限られた一部のヤツだよ。
やりたくもない仕事をしているヤツもいるということを忘れないように」とか、
「12歳だからまだ早い。今は遊びなさい」と、ちゃんと言う人も。
でもなんだかこうして不思議に様々なことを"分担"する人がいるから、
世の中は成り立っているのだ、
ということをリツくんは感じていくわけです。
私ははどちらかと言うと好きでもない仕事をやっているクチかなあ・・・。
でも、たしかにこれも"分担"のうちの一つなのでしょう。
12歳のリツくんの可能性はまだまだ無限。
いいなあ・・・。
若さが羨ましく思えてしまいました。
つむじ風食堂と僕 (ちくまプリマー新書) | |
吉田 篤弘 | |
筑摩書房 |
「つむじ風食堂と僕」吉田篤弘 ちくまプリマー新書
満足度★★★☆☆
今さらですが、リツ君のように物事を考えてこなかった自分が恥ずかしいデス。
せめて、つむじ風食堂に集まる大人のように子供たちに接していきたいものですが。
(^_^;)
私も、子供の頃にもっと色々な職業があることを理解しておくべきだった、と今更思います。
実際、本屋さんでも良かったのになあ・・・。でも今どき、個人の書店は難しすぎですね。
そうですね、これからは「つむじ風食堂に集う大人」を目指すことにしましょう。