映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

とんかつDJアゲ太郎

2021年09月19日 | 映画(た行)

トンカツを揚げるのも、フロアをアゲるのも同じ・・・!?

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ギャグ漫画が原作ということで、お笑い要素たっぷり。
北村匠海さんはかなりおとぼけています。
コミカルなのも悪くはないけれど、クールな彼の方がやっぱりいい・・・。

 

渋谷の老舗とんかつ屋3代目、アゲ太郎(北村匠海)。
しかし、まだ父(ブラザートム)にはカツを揚げさせてもらえず、
毎日キャベツの千切りばかりです。

ある日、弁当の配達で初めて足を踏み入れたクラブで、憧れていたソノコに出会い、
そしてフロアを盛り上げるDJのプレイにこれまで味わったことのない高揚感を覚えます。

そこで彼は、DJになることを決意!!
友人たちとDJをやっている風のYouTubeを作り、そこそこ人気がでますが、
いやいや、これはどう見てもシロウトのお遊び。

ソノコには全く興味を示してもらえず、ほんもののDJとの違いに唖然とするアゲ太郎。
ある日、彼は気づきます。
トンカツを揚げるのも、DJでフロアを揚げるのも同じだ、と(!?)

そもそもトンカツ屋を継ぐことにもさして興味が持てないでいたアゲ太郎ですが、
DJをやり始めると共にトンカツにも興味が出てくる、
という生活密着型の物語はちょっといいと思います。
彼の父親はかなりの職人気質ですが、息子に対して過激な期待はしておらず、
そのうち息子が本当にヤル気になったら技を伝授すればいい、
と、のんびり構えている様子。
息子のDJかぶれにはちょっとあきれていますが。

変にど根性物語風でないのも今風でしょうか。
加藤諒さん、浅香航大さん、栗原類さん等、
個性たっぷりのアゲ太郎の幼なじみの友人たちもおかしい。

ところで本作も「十二単衣を着た悪魔」と同様に、
伊藤健太郎さんと伊勢谷友介さん出演という二重苦。
しかもとびきりの役柄ですねえ。

伊藤健太郎さんは、カリスマDJで、とても存在感のある役。
カッコイイのです。

やはりスクリーンに戻ってきて欲しい・・・。

 

<WOWOW視聴にて>

2020年/日本/100分

監督・脚本:二宮健

原作:イーピャオ、小山ゆうじろう

出演:北村匠海、山本舞香、伊藤健太郎、加藤諒、浅香航大、栗原類、伊勢谷友介、ブラザートム

 

コミカル度★★★★☆

満足度★★★.5

 



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