映画と本の『たんぽぽ館』

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恋するマドリ

2021年11月14日 | 映画(か行)

にっこり、にっこり

* * * * * * * * * * * *

新垣結衣さん、映画初主演作品。
2007年なのでもう15年ほども前の作品ということで、
新垣結衣さんはなんとも初々しくカワイイ!! 
でもその雰囲気が今もあまり変わらないというのは、すごいことではあります。

 

姉が結婚したため、同居していた家を出て、一人暮らしを始めた美大生のユイ(新垣結衣)。
その部屋の元住人アツコ(菊地凛子)と出会い、おとなっぽい彼女に憧れを抱きます。
そしてまたユイは、上の階に住む研究者である男性タカシ(松田龍平)のことが気になり始めます。
しかし実は、アツコとタカシは元恋人同士。
タカシはアツコがある日突然いなくなってしまった、と言い、
その思いをまだ引きずっているのです。

アツコのことは信頼しているし、大好きだ。
そしてタカシのことも、ステキだと思い、親しくなりたいと思う。

だから二人は、もう一度気持ちを確かめ合って、やり直した方がいいとユイは思う。
だけれども、そうしたら自分のタカシへの思いはどうなってしまうのだろう・・・。

揺れ動くユイの気持ちが切ないですね。

 

ユイと姉が住んでいて、そしてその後にはアツコが住む家がステキです。
古くてもう取り壊し寸前の小さな一軒家。
建った時にはいかにもモダンだったのでしょう。
庭に面したステンドグラスのガラス戸。
暖炉もあるけれど、後に本棚で隠してしまった形跡もある。
いかにも何か物語が始まりそうな雰囲気があります。

 

風もにっこり。
空もにっこり。
家もにっこり。

・・・そんな風に、生きたいものです。

 

<WOWOW視聴にて>

「恋するマドリ」

2007年/日本/113分

監督・脚本:大九明子

出演:新垣結衣、松田龍平、菊地凛子、内海桂子、江口のり子、世良公則

揺れる気持ち度★★★★☆

ほっこり度★★★★☆

満足度★★★★☆

 



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