映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ドクター・スリープ

2020年03月29日 | 映画(た行)

人の生気を吸って生きながらえる闇の一族

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往年の名作ホラー「シャイニング」の続編ということで、見てみました。



雪山のホテルで惨劇を生き残り、大人に成長したダニー(ユアン・マクレガー)。
あのときのトラウマを抱え、人を避けるようにして孤独に生きてきました。
時に襲われる記憶のフラッシュバック。
それを忘れたくてアルコール依存症に陥ったりもしていたのですが、
今、新たな町にたどり着き、信頼できる友もできて、
ようやく少し落ち着いた生活を始めたところです。
そんな中で、特殊な力を持つダニーは、
同じ種類のもっと力の強い少女・アブラと特別な方法で連絡を取り合うようになります。
そしてあるとき、アブラは遠く離れた場所で行われた
一人の少年の惨殺シーンを「見て」しまうのです。
それを行ったのは、ローズ・ザ・ハット(レベッカ・ファーガソン)率いる
「ヒト」ではない邪悪な集団。
ダニーとアブラはこの邪悪集団と対峙することに・・・。

40年を経て、あのときには出てこなかった、“邪悪な存在”がこのたび登場しますが、
これがさほどに、恐ろしさを感じられない。
彼女らはヴァンパイアに近いのでしょうか。
ヒトの精気を吸って生きながらえる闇の存在。
私たちが本当に怖いと感じるのは、あるかなきかわからない存在のような気がします。
ヒトの理屈では理解できないもの。
それで行くと、彼女らはなんだかわかりやす過ぎるのです。
その、残虐な行為は確かに恐ろしくはありますが・・・。
ローズ・ザ・ハットは別にしても、その仲間たちは
あっけなくも銃弾に倒れて塵と化してしまい、なんとも軟弱。
けれどまあ、「毒は毒をもって制す」的な展開には興味を持ちました。



ヴァンパイアなどの物語を見ていつも思うのですが、
永遠の命、若さを持つとはいっても、結局彼らは「飢餓」から逃れることができない。
何らかの方法でエネルギーを取り込まなければ、
やはりその生命(と言っていいのかどうか?)を維持することができない。
結局ヒトの生き方と大差ないのです。
大きく異なるのは彼らはヒトからしかそのエネルギーを得ることができないということで。
ハナから脆弱な生き物(?)なのだなあ・・・。


それで言うと、やはりあの屋敷に住み着いた何者かたちは、
40年を経ても元気だったですね・・・!



<J:COMオンデマンドにて>
「ドクター・スリープ」
2019年/アメリカ/152分
監督:マイク・フラナガン
出演:ユアン・マクレガー、レベッカ・ファーガソン、
   カイリー・カラン、カール・ランブリー
恐怖度★★★☆☆
満足度★★★☆☆

 



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