棋士への道はあきらめたけれど
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2015年に実際に行われた棋士VSコンピュータの対局に着想を得たもの。
幼少期から棋士を目指した清田英一(吉沢亮)。
大事な対局で同世代の天才棋士・浅川陸(若葉竜也)に敗れたことで
プロの道をあきらめ、普通の大学に入ります。
これまでずっと将棋のことしか考えてこなかった英一は、
目標を失い、友人もできずに孤立しています。
しかしある時、コンピュータ将棋に心奪われ、AI研究会に入部。
変わり者の先輩・磯野(落合モトキ)に手ほどきを受けながら、
将棋のプログラム開発にのめり込みます。
そしてついにAWAKEという将棋のプログラムを創り上げ、
さらに優秀なものへと進化させていきます。
英一と陸は少年期からのライバル同士。
しかし、親しく話をしたことも、互いに励まし合ったこともない。
始めた頃は英一が勝つこともあったのに、陸は次第に力をつけ、
そのために英一は将棋の道に見切りをつけたのです。
双方ガチガチに意識しながら、ついに心の内を明かし会うこともなく道を違えてしまう。
そんな2人が、棋士対AWAKEのプログラムの対局という
世間も大注目の場面で再会することになるのです。
緊迫した対局シーン。
ドキドキさせられました。
本作で大事なのはこの2人の関係性で、
吉沢亮さんと若葉竜也さんが、見事にその緊張感のある2人を演じてくれました。
特に、プロ棋士を目指して励むけれどなかなか芽が出ない、
ちょっとオタクっぽい感じもある暗い青年の吉沢亮さん、
やっぱり力のある役者さんですね~。
瞬く間に一からプログラミングを学んで身につけていく姿もかっこよかった・・・!
そしてこの将棋のプログラムは彼だからこそできたものなのでしょうし、
とすれば少年の頃から寝ても覚めても将棋漬けだったこともムダではなかったと言うことで。
いい感じのドラマでした。
<Amazon prime videoにて>
「AWAKE アウェイク」
2019年/日本/119分
監督・脚本:山田篤宏
出演:吉沢亮、若葉竜也、落合モトキ、寛一郎、馬場ふみか
ライバル度★★★★★
満足度★★★★☆
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