人類の死か、地球の死か
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えーと、おじゃまします。
この作品は、予告編ですごく期待しちゃったんですが。
これって、あんまりストーリーらしいストーリーはないんですね。
予告編やCMでやっていた通り、
キアヌ・リーブス演じる人間の姿をしたエイリアンが、
地球を守るために人類を滅ぼしてしまおうとする。
ほんとに、それだけのストーリーで・・・。
まあ、宇宙人のその気持ちはわかります・・・。
人類がどんどん地球環境を破壊して、数々の生物が絶滅の危機にある。
人類は地球におけるガン細胞みたいなもの・・・と、私も思うことがある・・・。
これは、昔の作品のリメイクで、
元は人類に核を放棄するように迫るという話だったとか。
現代風にアレンジしたんだね。
それにしては、自然破壊の映像も何もなく、
全くそういうところを考えさせる映画にはなっていないんだけど・・・。
巨大な球体の宇宙船。
ほとんど無敵のロボット。
破壊されていく建物、スタジアム。
VFX駆使のスペクタクル映像。
う~ん、確かにそこはすごかったけど、結局この映画は、それをやってみたかっただけのような気がする。
私が釈然としないのは、ものすごくローカルなところで人類の運命が決まっちゃったところ・・・。
まあ、昔の映画ならそれでも良かったんだろうけど。
今や、グローバリズムの時代ですよ・・・。
いくらなんでも、こんな事態のときはサミットとか国連だとか、
きちんと各国のお偉方を集めて通告位してほしい・・・。
これ、結局米大統領とすら会っていないよ・・・。
わざわざ1人で人間の姿で現れるなんて無謀もいいとこ。
その彼を銃撃する方もクレイジーだけどね。
球体自体から、全世界に忠告を発信すればいいだけだよね・・・。
で、この後人類が環境保全に努めるとはとても思えないのね。
そう、実際話をしてるのはヘレンだけで。
他の人たちは、彼らが何をしに来たんだか、なぜ帰っていったのだか、
全然わからない。
なんだかなあ・・・って感じですね。
しかし、この何考えてるんだか良くわからないエイリアンはキアヌのはまり役でしたね。
かっこよかったですね・・・さすがに。
それから、ヘレンの息子のジェイコブは、ウィル・スミスの息子のジェイデン・スミス。
ああ、あの、「幸せのちから」に出ていた・・・。
かわいい子だよねえ。初め女の子かな?と思ったくらい。
この子がはじめ、継母のヘレンになじめず、ちょっといじけていて、それがだんだん心を開いていく・・・と、
まあ、見所はそこくらいですね。
おやまあ・・、今日は珍しくずいぶん辛口で・・・。
いくら映像がすごくても、内容がきちんとしていなくてはね・・・。娯楽作品は多少のところは目をつぶるんだけど、この結末はあまりにもご都合主義で・・・。リメイクならなおさら、もう少しきちんと脚本を練ってほしい・・・。
2008年/アメリカ
監督:スコット・デリクソン
出演:キアヌ・リーブス、ジェニファー・コネリー、キャシー・ベイツ、ジェイデン・スミス
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