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愛は金で買えるが、友情は決して買えない
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フランソワは中年の美術商。
あるとき、彼の誕生パーティーに集まった人々に
「お前の葬式には誰も来ない」といわれ、ショックを受ける。
「10日以内に親友を連れてくる」と、思わず賭けをしてしまったが・・・。
いい年をした男が、親友探し・・・。
しかし、確かにこれってとても難しいことじゃないでしょうか。
子どもならまだしも、大人になってから新たに親しい友人を作るというのは・・・。
親友って一体なんでしょう。
何でも話し合える・・・。
映画中では、「夜中の3時に相談事の電話がかけられるか」なんて、言っていました。
そのようにストレートに聞かれると・・・私も自信ありません。
友人ならいるけれども、親友といえるのかどうか・・・。
こちらでそう思っていても、向こうではそう思っていないかも
・・・なんて考え始めると、ちょっとドキドキしちゃいますね。
「あなたと私は親友だよね」、なんて、確かめ合うことなんかありませんし。
そういう意味では、親友を作るのは、恋人よりはるかに難しそうです。
映画中のフランソワの悪戦苦闘を、笑って見ていながらも、
ちょっとヒヤッとしてきます。
さてフランソワは、偶然知り合ったタクシーの運転手ブリュノの親しみ安さに感動し、
彼に人と親しくなる方法を教わろうとします。
そんなことをするうちに、この二人は気があって、友人関係となっていく。
しかし、せっかくいい関係が築けたと思った矢先に、事件は起きます・・・。
やはり、フランソワは友人を作ることなどできない性格なのか・・・?
「愛は金で買えるが、友情は決して買えない」
作品中のあるセリフです。
・・・そりゃちょっといい過ぎでしょう、愛だってお金では買えない・・・?
とは言うものの、現実にはそういう部分もあるかなあ・・・。
きっぱり言い切れないところが、悲しいですが。
そういう意味では確かに、友情はお金では買えない。
大人を対象に、このように友情を真正面からテーマにした映画ってあまりないかも知れませんね。
誰もが孤独を恐れている現代。
実は大切な問題なんだなあ・・・と思います。
「お一人様の老後」の本の中では、
誰もが配偶者に死に別れてお一人様の老後なんだから、
友人関係を大切にしなさい、といっていましたっけ。
ブリュノは大のクイズマニアで、映画中、クイズ・ミリオネアのシーンがあるんですよ。
日本でやっているのと全く同じ。
これは万国共通様式(?)なんですね。
賞金がだんだん上るにつれて、問題が難しくなり、
応援の人がスタジオにいたり、
ライフラインで、友人に相談したり。
そう、ここでブリュノがフランソワに電話をするか否かが、大きな焦点なんです。
ミリオネアは、もともとはイギリスの番組のようですが・・・。
このシーンがすごく楽しかった。
2006年/フランス/96分
監督:パトリス・ルコント
出演:ダニエル・オートゥイユ、ダニー・ブーン、ジュリー・ガイエ
これは深い言葉かもしれません。
愛の究極として結婚を考えるとすると、結構経済的な部分の影響力ってありますからね。
それに引き換え、友情にお金はあまり関係ないのかも・・・
うーん、深いです。
今年も残りわずかとなりました。
お互いがんばっていきましょうね。
忘年会のラッシュは終わりましたか?
私はあと一つ・・・。
お正月休みが待ち遠しいです・・・。
見たい映画もたくさん。楽しみですね。