映画と本の『たんぽぽ館』

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バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3

2020年05月12日 | 映画(は行)

永遠の名作

* * * * * * * * * * * *

さて、続きです。
マーティに届いた手紙は、なんと1885年のドクからのものでした。
ドクは1885年、まさに「西部劇」でよく表される時代のただ中に
タイムスリップしていたのです。
手紙には「1955年、○月○日○時、どこそこの場所にいるマーティ」宛、
と日時指定までして差し出されたものでしたが、
なんと律儀な郵便局!!その通りに届いたのですよ、手紙が。
配達人さんも、半信半疑だったのですが。


さて、ドクは元々この時代に旅してみたかったのです。
(PART1の中にそういうセリフがあります。)
だから彼はそのままそこで暮らすことにした。
けれど、このままではマーティが1955年から1985年の元の世界に
帰れなくなってしまうことを心配して、
手紙を用意し、デロリアンをマーティに託すことにする。
つまり彼は人里離れた廃坑の中にデロリアンを隠しておいたのです。
そして実際に70年の年月を経て、マーティが廃坑の中からデロリアンを見つけ出す。
こんな手があったとは!!
手紙とタイムマシン。
それは実際の時の流れに乗ってマーティに届く。
なるほど、実に私たちは
常に時速1時間のタイムマシンに乗っているようなモノなんだなあ・・・。
この仕組みだけでもう私は、十分感動してしまったのですが、
しかし本作においてはこんなことは単なる序章にすぎません。


マーティはふとしたことからドクがこの手紙を出した1週間後に死んでしまうことを知り、
ドクを救うために自分も1885に行くことにするのです。
かくして、西部劇の始まり始まり~。
でもそこでも1985年に戻るために大変な苦労をすることになるのです。
あの印象深い蒸気機関車の爆走シーン、わくわく・ドキドキ!!
ドクの恋とか、マーティのご先祖さまが出てきたりするのも、面白いですよね。
あの時計塔はちょうど建築途中でした。

 

マイケル・J・フォックスはちょうどこの時期あたりから
パーキンソン病の兆候が現れ始めたのではなかったでしょうか。
本作を見る限りでは全然わかりませんけれど。
でもこんなに元気でチャーミングな姿が永遠に残るのは、
役者冥利でもありましょう。
この後ももっと多くの作品で彼を楽しみたかったけれど・・・。


<Amazonプライムビデオにて>
「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3」
1990年/アメリカ/119分
監督:ロバート・ゼメキス
制作総指揮:スティーブン・スピルバーグ
出演:マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド、
   メアリー・スティーンバージェン、トーマス・F・ウィルソン

わくわく度★★★★★
スリル度★★★★★
マイケル・J・フォックスの魅力度★★★★★
満足度★★★★★



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