映画と本の『たんぽぽ館』

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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2

2020年05月11日 | 映画(は行)

2015年が残念だけど、やはり1955年がいい。

* * * * * * * * * * * *


さて、第二作。
一作目の最後に続きを匂わせるシーンがありまして、本作はその続きになっています。
実際には4年を経たのですが、作中では全く時間をおかない続き。
このPART2と3はまとめて撮影され、半年をあけて続けて公開されました。

1985年に無事戻ってきたマーティの前に、
2015年から空飛ぶデロリアンに乗って現れたドク。
マーティの将来、子どもたちに危機が生じている、ということで迎えに来たのです。
2015年にタイムスリップし、なんとかことを治めたマーティ。
しかし、そこでの出来事がきっかけで、戻った先の1985年は
マーティにとって悲惨な世界に変貌していました。
このことを解決するため、マーティは再び1955年へ・・・。

 

本作、1985年から見た30年後の理想の未来、2015年へタイムスリップしたわけなのですが、
現在はそこからまた5年も過ぎた2020年。
2015年の時にも話題になりましたが、予想のように科学技術は進んでいなかったですね。
車はまだ空を飛んでいないし、ホバーボードもない。
人々の服装は85年とそう変わらない。
実際には最も異なるICT事情、特に誰もが持つスマホの登場がなかったのが惜しい・・・。
ということで、ここのパートはいささか残念。


けれど本作で面白いのは、前作でみた1955年のシーンが繰り返されるところなのです。
そこにいるマーティは当然ながら前作と全く同じ動きをしますが、
その裏でこちらのもう一人のマーティが自分と鉢合わせしないように苦労しながら、
じたばた動き回ります。
前作の裏側でこんなことが行われていた・・・という
実に絶妙なストーリーに、うなってしまいます。
そしてまた、本作のラストにはさらに驚かされてしまう。
1955年から元の世界へ戻ろうとするときに、
デロリアンはアクシデントでドクが乗ったままマーティを置いて消え去ってしまうのです。
これではマーティは元の世界に戻れない。
呆然とした矢先、なぜか彼の元に郵便が届くのです。
その手紙は・・・!?
PART3に続く。
何の手紙だったかは作中ではしっかりと明かされるのですが、
それにしても、この「つづく」の持って行き方も絶妙です!!

<Amazonプライムビデオにて>
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
1989年/アメリカ/107分
監督:ロバート・ゼメキス
制作総指揮:スティーブン・スピルバーグ
出演:マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド、
   リー・トンプソン、トーマス・F・ウィルソン

未来予想図度★★☆☆☆
繰り返し度★★★★☆
満足度★★★★☆



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