主役は実は・・・?
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ピーター・バーグ監督×マーク・ウォールバーグということで、バリバリのアクション作。
と言ってもあまり得意分野ではないのですけれど・・・。
何者かに国家レベルの危険物質が盗まれ、
その行方を知るリー・ノアー(イコ・ウワイス)が重要参考人として政府の保護下に置かれます。
そのノアーを抹殺するため、武装勢力が送り込まれましたが、
辛くもその場ではノアーを死なせずに済みました。
そして、ジェームズ・シルバ(マーク・ウォールバーグ)率いるCIAの気密特殊部隊が、
ノアーを国外脱出させるため、
インドネシアのアメリカ大使館から空港までの22マイルを護送するミッションに付きましたが・・・。
凄まじい銃撃・爆破シーンの連続、さすがの迫力でした。
そしてまたこれは綺麗事ではなく、容赦なく仲間の隊員の命も失われていきます。
司令室では隊員個々のバイタルもチェックしていて、
ある者が負傷し脈拍が0となった時、すぐに死亡とみなされ、負傷者救出の手間を省く。
確かに合理的ではありますが、非情です。
一般人が暮らす街なかでこんな銃撃戦、よしてよ~、とはいいたくなりますが・・・。
しかも本作、驚きのラスト!
アメリカ作品でこんなラストは珍しいですね。
続編を作る気なのでしょうか・・・?
シルバは実戦ではものすごく頼りになるヤツなのですが、
オフィスなどではとんでもないセクハラ&パワハラオヤジです。
まあつまり、現場で少しでも気を抜くと命にかかわるという信念が、
平時でも働くのでしょうね。
少しの怠慢も許せないという感じ。
そんな中で本作、「子供を持つ女性」のこともテーマの一つとなっていまして・・・
シルバと同じチームのアリス・カー(ローレン・コーハン)は
子持ち女性(ただし子供は別れた夫と共に暮らしている)。
その彼女が、敵に銃口を突きつけられた局面で
「私には子供がいるの・・・。」
と口にして救いを求めるシーンがあるのです。
また一方ではシルバに
「自分で望んだ仕事だろう」
と言われるシーンも。
私はあの局面で彼女が口にした言葉はやはり違うと感じでしまう。
だって、家族がいるのは男性だって同じだろうし、
子供がいるから死ねないなんていうのは士道不覚悟・・・。
私の考えが冷たすぎるのか。
いやそれとも、理由なんか何だっていいからあの局面では少しでも助かろうとするのが正しいのか・・・。
いろいろ考えてしまうところです。
片手をベッドに手錠でつながれながら、刺客と戦うノアーが、
本作では一番かっこよかったな。
実は彼が主役の作品だったということね・・・。
<ディノスシネマズにて>
「マイル22」
2018年/アメリカ/95分
監督:ピーター・バーグ
出演:マーク・ウォールバーグ、ローレン・コーハン、イコ・ウワイス、ロンダ・ラウジー、ジョン・マルコビッチ
アクション度★★★★★
逆転度★★★★★
満足度★★★.5
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