ステージおきたま

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舞台作り続けて22年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

シニア6期生に強力な助っ人!

2017-06-15 08:38:18 | シニア演劇

 シニア演劇学校6期生のレッスンもいよいよ本格始動だ。

 男二人!ってのはかなり衝撃的だが、参加者一人だってやる!その気合いからすりゃ、おお、二人も!いいじゃないか、って、余裕よ、余裕。二人とも若い!てのも素晴らしい、て、言ったって60歳すぎだけど。まっ、実年齢としちゃシニア見習いってところだ。でも、それ以上に肉体的に若々しいのが嬉しい。運動センスも、この年齢レベルを大きく凌駕しているな。なんせ、一人はウルトラマラソン、富士登山マラソン完走者!!!だもの。

 実年齢も肉体年齢も若い二人だが、それ以上に満ち満ちているのが、意欲だ。男二人だけだってやるんだ演劇!って入校の状況からしてそれを物語ってる。先週課した宿題、「あいうえおの歌」の暗記もほぼ完ぺきに済ませて来てくれた。期待できるぜ、このやる気なら。

 とは言っても、1年間の長丁場だ、男二人てのは、やっぱり寂しかったり、鬱陶しかったりもすることだろう。意欲と若さだけじゃ乗り切れない現実てのは確実に襲って来る。本公演だって、二人で1時間半演じきる、てのは、さすがに酷だろう。

 で、彼らが無理なく楽しく演劇に向き合ってもらうために、実施することにしたのが、菜の花座メンバーによるサポートだ。週1度の講習には必ず何人かの座員が参加する。主としてシニア演劇学校の修了生、つまり先輩たちってことになるが、いずれは若手メンバーなんかも入って一緒に基礎トレーニングに汗を流してもらうつもりだ。

 昨日のレッスンには、3期生のNさんと5期生のAさんが一緒してくれた。これで男二人と女二人って組み合わせ。発声練習なんかも向かい合ってすることで、基本が出来上がってる人の口の開き方や声の出し方、姿勢なんかを目にしながら取り組むことができた。「外郎売り」なんかも4人で声出すと、賑やかでいい。初心者も安心してついて来ることができる。

 体力的に若々しい二人に合わせて、筋トレも少々取り入れているんだが、これは女性陣にはちょっと辛そう。でも、鈍った体に刺激を与えられるから、かえって彼女たちのためなのかもしれない。

 レッスンの最後は体を動かすことで締めくくった。すでに11月本公演で踊ることにしている「Mark Ronson - Uptown Funk ft. Bruno Mars」に合わせて様々な振りをする。一人の動きを他のメンバーがまねをしたのだが、どれもこれもとてもユニークな動きで、見ていて楽しくなる。リズムからずれる人も一人もいないし、音楽の雰囲気をしっかりつかんで踊っている。

 こうやって、毎週、慣れて行って、本公演じゃすっかり自分のものになってる、それがこっちのもくろみさ。曲も決まった、ダンスの指導者も決まった。ここに菜の花座の男たちも合流すれば、かなり面白い舞台になるぞ、うん、間違いない!

 

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まだまだ『追いかけぇて!』米沢六郷公演

2017-06-12 07:33:43 | シニア演劇

 全国シニア福岡大会終わって、『追いかけぇて!追いかけぇて!』も、これにて一件落着!なんてことはないんだなぁ。今度の日曜日、18日、米沢市六郷コミュニティセンターで公演だ。

 14時開演、もちろん入場は無料。六郷は、以前にもシニアの『風渡る頃』を上演させてもらったことがある。菜の花座を応援してくれているコミセン、大切にしなくっちゃ。菜の花プラザシニア団の名歌手Fさんのホームグラウンド、まっ、言ってみれば彼の凱旋公演ってところだ。今回の芝居、彼はいいとこどりだものなぁ歌もたくさんあって。地域の人たちにはぜひ見てもらいたいだろう。

 ただ、問題は、演劇用設備が一切ないってことだ。照明はもちろん、吊もの可能なバトンもない。舞台は高さ20cm程度の演台、それもたしか2間×1間半くらいの狭いもの、袖なんかパネルで作るしかない。肖像写真のパネルどうする?大道具の配置は?女優たちの着替えスペースは?ダンスはどこで?場面転換はどうする?課題山積み!

 でも、そこは置農食育ミュージカルで鍛えられてるからね、なんとかする!のはお手の物なんだ。照明や装置の効果に頼らず、芝居の力、役者の力量で、勝負しようじゃないか。

 劇場用に作った舞台を、コミセンのホールで上演するなんて、邪道だ!って言うか、あり得ない!ってそっぽ向く人多いかもしれないが、演劇てのは、本来、そういったものだったんだ。流れ流れて地域を回り、粗末な仮小屋を作って不自由な中で演じ切る。まさに、どさ回り、その精神を大切にしたいと思うんだね。だから、どこだって行く。どんな会場でだって演じる。見たいってお客さんがいる限りはね。コントの出前を続けているのも同じ考え方からだ。意外と、整ったホールとは違うお客さんとの交流が生まれるかもしれない。そいつが楽しみ!そういった心構えで、しっかり準備しよう。

 と、言うことで、明日から稽古再開だ。

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シニアだって、レベル上げないと!シニア演劇全国大会終わって。

2017-06-06 09:02:36 | シニア演劇

 菜の花プラザシニア団はおおとり、最終日の最後の公演。お客さん、少なっ!ほとんど大会出場者のみ。こりゃ厳しいわ。意外とシビアだからねぇ、他の団体には。それと、どうも菜の花座の芝居は、大いにずれてるみたいだから、まっ、あんまり受けないだろう、笑いも出ないさ、きっと。

 上演開始は夜の6時40分!もうやる方も見る方もくたくただ。極力体力温存してね、って伝えたけど、どうだろう?テンション高めて突っ走るしかない。

 オープニングダンスは衣装も替え、ホリゾントライトも使うことにしたので、華やかに決まった。他の劇団も同じ曲を踊るという驚きの現実に遭遇したので、気合いは入ったんじゃないかなぁ、いい出来だった。屋台と流しの二人組は見事に観客を惹きつけて、つかみ大成功。もっとも、前日奇しくも飲み会で隣り合わせになった仙台の「まんざら」メンバーが大いに盛り上げてくれたせいもあったけど。

 本筋の方は、突拍子もない展開に戸惑う観客が多かったようだ。次々に脈絡なくナンセンスなシーンが展開していく構造ってのは、シニアにゃ苦手なんだろな、きっと。種明かし編からは緊張感ビリッと走って、最後のどんでん返しまでぐいぐい引っ張れた気がする。きっと、夢や妄想を追いかけようよ、ってメッセージ届いたんじゃないかな。ラストのダンスも手拍子に乗って会場が一つになった感じだった。

 さてね、今回12本のシニア演劇を見て感じたこと。その第一は、指導者、大切だよ、ってこと。穴だらけじゃねえか、って舞台多かったなぁ、って感じた一方、いやぁいいよ、緊張感あるよ、さすがだね!って素晴らしいものもいくつか見せてもらった。

 仙台の「まんざら」の別役作品は、装置、衣装、歌、演技としっかり作り込まれていて、見ごたえあったし、名古屋の「BBゴールド」も佃典彦さんみずからの作演出、さすがはプロだって圧倒的な出来だった。あと、菜の花座の直前で通して見られなかったが、北海道の「南の風」の作品もストーリーが、取り残される地域の今が切なくしかも工夫に富んだ展開で興味をそそられた。そう、菜の花座が去年やった『流れ旅・・・』と同じ大衆演劇、それも『瞼の母』を劇中に取り込む趣向も同じだったんだ。あっ、でも、あちらさんは実際に演じなかったのが残念だったけど。

 学んだことあれこれ。①丁寧にとことん作り込むことの大切さ。②音楽や効果音をもっと活用すること。③シニアだからと諦めない。④地域の課題を取り込むこと。

 3泊4日とたっぷり時間も経費も掛けた公演旅行だったけど、満足する舞台が3っも見れたし、課題ももらった。仙台「まんざら」の皆さんには大いに応援してもらって、旧交を温めるとともに、いつかジョイントを、との口約束もできた。何より、団員たちが大いに楽しみ、刺激をもらい、意欲を新たにできたってことが大きな収穫だったってことだ。

 

 

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シニア演劇全国福岡初日

2017-06-03 07:51:38 | シニア演劇

  慣れない仙台空港、預けた車に上着忘れる、スマホ紛失などすったもんだはあったものの、どうにか九州博多到着!滑り込みで開会式に参加した。

  セレモニーの後の講演は、岡山で介護の中に演劇を取り入れている役者兼介護職員の実践だった。元平田オリザ「青年団」の一員だけあって、その取り組みもユニークだった。実際に老人とともに街を徘徊するストリート演劇とか、公演を重ねるごとに変わることっていったシニア役者の話しとか、参考にもなり、心打つものが多かった。

  舞台の方は、東京のかんじゅく座、「ネコラ2017」と地元福岡シルバーパンサー「勝手キネマ」。

  ネコラはじかい菜の花座作品がねこものと決まっているので、興味津々で見た。隅田川のほとりにたむろする野良ねこたちのお話し。様々な事情で吹き寄せられたねこたちに手の指が4本な故にシカトされ自殺を試みた少年がからむ。飼い猫と野性のこととか、妊娠ので増え過ぎるもんだいとか、多岐にわたる野良ねこの今が描かれていた。人間とねことの関係が不整理に感じた。福島から移ってきて差別を受けたねこのエピソードなんかは、生マグロごろっと一匹、て感じで、無理無理無理!衣装とか仕草は参考にさせてもらおう。

  「勝手キネマ」は好みの味。ダンスあり、ドジョウすくいありのドタバタ。男優二人の巧みさに乗せられて笑い満載の舞台だったが、いかんせん、長い、くどい、無理な設定を収集できなかった。

  夜は待ちに待った前前夜祭!盛り上がった、盛り上がった!山形民謡なんかも飛び出し、終いには春歌、艶笑談まで、日頃我慢を重ねる女たちの意気が燃え上がった。

ああ  その熱、舞台で見せてよね。

 

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稽古延長、乗り越えていざ全国!

2017-06-02 00:13:39 | シニア演劇

 明日は福岡へ出発。川西での最後の稽古は、通しを予定。

 ところが、来ない!待てども待てども、現れない!名歌手役者Fどうしたんだ?もう8時を回ったぞ。しびれを切らし、舞監が連絡。な、な、なんと!重大事故発生!おっ、おい、どうしたって言うんだよ?

 仕方なく、彼の出番のないシーンを次々とおさらい。ダンスもチェック。プレ公演で納得いかなかったオープニングダンスの衣装も、ぎりぎりまで検討し、ようやく決定。

 憔悴しきったFが現れたのは、なんと9時半近く。田んぼの見回りをしている最中に車のキーを落としたって言うんだ!懐中電灯照らしながら、あぜ道探し回ってたって。たはっ、なんてこっちゃい!

 落ち込むF。かと言って、予定は変えられない。今夜を逃せば、あとじっくりと稽古できるのは本番当日の午前中だけだ。ここはどうしたって、通しておかにゃならん。

 その前に、問題の集団演技をさらう。欽ちゃんから学んだ、一生懸命さに笑いは宿るって話をして、一人一人が目いっぱい必死で動き回ることを指示。セリフが詰まるのは難点だったが、気合いは乗ってきた。よしっ、それじゃ通しだ。ただ今9時40分!ええーっ、今からやるの?終わったら11時近いぞ?って思ってんだろう、みんな。

 でも、やる。シニアは3日あけたら、セリフが抜ける。何としてでも、確認の通しが必要なんだ。案の定、詰まる、詰まる、詰まる。直したいのはやまやまなれど、ここは我慢だ。ともかく、しばらく日数を置いたことで、記憶力が飛んでいることを自覚してもらえればいい。

 どうにか終えて、明日の行動を確認する。Fの車が使えなくなったことで、代わりの車を手配。僕も急遽運転手に抜擢された。あぁあ、せっかくのんびり眠っていけるっておもってたのに。

 前途多難の全国福岡行き、いやぁぁぁ、これからどうなることやら、楽しみぃぃぃぃ!

 

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