ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

下手は下手なり工夫をせにゃ!

2007-08-04 12:00:18 | アート・文化

 菜の花座のチンドン屋さん、昨日は飯豊町老人介護施設めざみの里の夏祭りに出演だった。今回はね、やばいと思ってたんですよ。まず、我らのバックボーンユキエちゃんがいないでしょ。人数がそろわず、チンドンのえもっち、太鼓と歌のエミ、それと僕の三人だけってことになっちまったからね。

 そりゃね、責任あっからね、出る以上は。練習しましたよ。個人練習は毎日、当たり前か、。前日には3人で集まって2時間ほど。でもね、やっぱり力不足は隠しようがなかった。なのに、新曲やろうなんて、『エリカの花の散るとき』なんて入れちまったんだもの、失敗は当然の結果だね。

 どんな失敗か、っていうと、メロディが途中で支離滅裂になって、やむなく中断、やり直しなんて、実に!実に!!無様な有様になってしまったんだ。それでも野次りもせず、半ばあきらめ顔で根気よく見守ってくれたお年寄り、施設職員のみなさん、ほんと、ごめんなさい。恥かかせたエミとエモッチにもごめん。次回はきっと、よい演奏を、なんて、もうお呼びはかからないか。

 でも、一緒に置農演劇部を連れて行っていて、本当に良かった。

 いやあ、受けたこと!受けたこと!!

 彼らの手作り獅子舞なんて、やんやの喝采だったし、よさこいソーランも四方八方からかけ声がかかる乗りだった。お年寄りにはちょっと無理か、って心配したバックストリートボーイズのダンスも、思いがけず好評だった。そして、最後は子どもミュージカルのテーマソング『いのち耕せ』で決まり。終了したところで、司会者から、お年寄りとの握手を促され、出演者全員お年寄りの手を一人一人握って交歓した。いい光景だった。彼らのパフォーマンスも良い出来だったげと、それより何より、若さなんだよ、お年寄りに伝えることは。彼らの飛び跳ね、精一杯に歌うあの元気さが、握り合った手を通して、お年寄り一人一人に流れ込んだと思う。

 それに引き替え、僕たちのチンドン屋さんは、う~ん、こりゃ、しっかり考えないといけないね。下手は仕方ない。居直るな!いえいえ、稽古はしますよ、これからも時間ある限り。でも、60歳の手習いだからね、まあ、限度はあんでしょ。とすれば下手を越える工夫だよ、必要なのは。菜の花座チンドン屋の売りはなにか?そりゃ、劇団がやってるってことでしょ。そこをしっかり使わなくちゃいけない。具体的には、まず、団員、特に若手女優陣を極力お賑やかに揃えるってことだね。次ぎに、口上をもっと面白くするってこと。行き当たりばったりのアドリブじゃ無理がある。その場に応じたギャグやコントをこまめに準備するってことだ。『おもかげチャンチキ』の幕間のチンドン屋が受けたようにね。こういった準備をしっかりやって菜の花座チンドン屋のオリジナリティを確立するっとことだ。

 と、いうことで、次回は8月15日、高畠町青竹ちょうちん祭り昼イベント『ストリートパフォーマンス in たかはた ”真夏と雪の祭典”』だから、しっかり準備して、楽しんでいただきやしょうか。

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