ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

新入生初舞台!

2008-05-02 21:43:00 | 演劇

 5月4日は高畠浜田ひろすけ記念館、5日は米沢市児童館員、置農子どもミュージカル2008『合い言葉は?もったいない!』の公演だ。昨日今日、貴重な練習時間を費やして、みっちり稽古した。だって、一年の初舞台だからね、しっかり稽古させて良い思い出作ってあげないといけないでしょ。

 今回は、一年生を舞台に立てることを最初から想定して台本を書いた。役所は、残飯グルグル!黒いビニール袋に身を包み、なんかワカメみたいなびらびらが飛び出した帽子かぶって歌い踊るんだ。それも同じ曲を三回も。もっとも歌詞は三番まで別々なんだけど。踊りは簡単、歌も単純、必要なのは度胸だけ。だって、この衣装?だろう、それ着て、客席の最前列のお客さんとにらめっこするんだから、明後日の舞台のこと考えて今頃かなりどっきどきだと思う。

 でも、これシーンだけじゃ残飯みたいに惨めだから、オープニングとフィナーレも出すことにした。特にオープニングでは、上級生と同じお祭り衣装を上級生に作らせて新メンバーに与えた。これが結構良くてね、上級生のものよりずーっとセンスがいい。そりゃそうだよ、僕がそのためにわざわざ生地買ってきたんだから。あり合わせの布でごまかした上級生の衣装とは違うんだ。そんなこんなで、一年生も緊張しつつも、わくわくと心躍らせている。

 すでに制作の終わっている芝居にわざわざ一年生出して作り直すのは、かなり大変なんだけど、こういう出番を作ってあげないと、ただ忙しいばかりで何してんのか、わかんなくなっちまうからね。そうなると、辞めたい、続きません、向いてません、の波状攻撃になる。5月は新入生の精神的危機の時でもあるから、ちょっぴりでも舞台の楽しさ味わわせて、一気に五月を乗り切ろうって作戦なんだ。

 だから、当然、6月の定期公演にも出す。こちらは全員とはいかないけどね。最小限のスタッフ要因を外して、残りはすべてダンスや群衆として出す。やはり、演劇部に入った以上、舞台に立ちたいだろうからね。上手下手は関係ないんだ、高校演劇は。出たい者は極力出す。それが原則!それが、部員を鍛えることになる。なんたって、舞台なんだよ、役者が育つのは。表現の基礎力を培う基本稽古も大切だけど、演技力となるとこれはもう、舞台の緊張感が一番なんだと思う。それと、チームワークと言うか、部としての一体感も自分がキャストで出ることで飛躍的に高まるしね。

 枚数不足のひろすけ記念館のチラシは一年生に持たせてやった。保護者にも、ほら、これに出るんだよ、って胸を張って報告してほしいから。そして、一人でも二人でも家の人が見に来てくれれば、本人も、僕もとっても嬉しいものね。まだまだ自然の笑顔が浮かんでこない一年生、果たして本番ではどんな変身を見せてくれるだろうか?

コメント (2)
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