ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

仲間と出会う:山形県高校演劇講習会

2008-05-11 19:09:52 | 演劇

 県の演劇部生徒講習会、今年も大いに盛り上がった。置農演劇部は、上級生は演技応用とダンスと舞台技術の講習に分かれて参加、一年生は全員演技基礎を受講した。全部で26名、とうとう県内一の部員数になった。なんとなく、満足、うふふ。

 置農の場合、三年生は希望のコース、2年生は顧問が当人の適性と将来性を熟慮?して、割り当てる。もちろん、一年生は基礎コースだ。今年は、事務局から直前に、ジャズダンスコースからヒップポップコースへの変更要請が出されて、誰が変わるかってことでちょっぴりもめたが、まあ、やってみれば、みんな゜楽しく夢中になって一日半の講習に取り組んでいた。

 今年は昨年を50人ほど上回る390人弱の生徒たちが県内各地から集まった。県内すべての演劇部員だよ。どうだろう、他の部活動でこんなことってあるだろうか。大会にしても講習会にしても練習会にしても地区ごとでしょ。県大会は全部の部が集まるわけじゃない。それに、試合じゃないない。いろんな学校の生徒が一緒になって、コント作ったり、ダンス踊ったり、照明や音響の技術教わったり、基礎訓練受けたりするんだ。実力校も何もない。進学校も職業高校も関係ない。演劇に高校生活を賭けた仲間たちだ。みんな同等。当然、話が弾む、仲良くなる。他校の生徒とたった一日半で友達になるって体験、今の高校生にどれだけあるだろうか。

 学校の中じゃ、孤独だからね、演劇部って。変わり者って見られたり、高いテンションが生意気と思われたり。学校によっちゃ、根暗集団って見なされてるところだってある。だから、この講習会に来てみて、ああーっ!うちらだけじゃなかった!こんなに仲間がたくさんいたんだ!って感動するわけだ。

 さらに、いろんな個性と出会えるってことも、重要だね。自分たちだけだど、ついつい井の中の蛙状態になっちまうから、うわっ、こんな面白え奴がいるんだ!演技上手すぎ!凄ぇぇぇぇぇ!ってびっくりすることが貴重だよ。実際、今年の参加生徒にはなかなかの芸達者や、優れもんのギャグメーカーがいた。とてもとて、僕なんかには作れない爆笑コント何十連発を見せてくれたもの。ダンスも、一人取り残されてるなんて生徒まるでいなかったしね。なんか、年々レベルが上がって行ってるなって感じだ。

 こんなのりのりの講習会の二日間、新入生にとっても決定的だ。演劇部ってこんなに楽しいんだ!先輩たちってかっこいい!!よーし、来年は絶対ダンスのコース!そして、新しく出来た友達とは来年また会おうね!というこで、演劇部に身を寄せたことに対する一抹の不安もこれで吹き飛ぶということになる。

 今年の講習会最後の極めつけは、帰り際、庄内農業高校の演劇部員がやってきて、全員で置農の全国大会上位入賞を祈ってエールを切ってくれたことだ。大会にも全員で見に来てくれるとのこと、もう、全員感激!感動!!涙、涙、は僕だけか。もちろん、こっちも庄内農業の健闘を祈ってトオルを中心に全員でエールを返した。こんな感動の幕切れがさらりと演じられるのも、この講習会の熱い熱い一体感があったればこそなんだよな。

 生徒たちに感動の一日半を授けてくれた講師の皆さん、運営を担当してくれた庄内地区の先生方、そして、手弁当でコーディネートしてくれたNPOの方々、とりわけ清野先生、感謝です。

県大会には出られないところがあっても、この講習会なら毎年必ず会える。

 

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