高校演劇置賜地区大会、初日終了。
一番目の置農ももちろん終了。小さなミスはあったものの、まずは合格点かな。課題だった声を出すってことも全員がしっかり課題達成できていた。船の揺れを役者の身体で示すという難問は、今回はお預けだ。最後の「詠唱」の2部合唱での出だしもユニゾンになっていた。最初の曲の声量不足、走りすぎなども気になった。
でも、これまでほとんどまともに歌えなかったソロがしっかり歌えたり、演技に感情が少しは込められるようになったことなど、成果もあった。この難しい作品をここまで仕上げられれば、最初の関門としては上出来と言っていいだろう。おいおい、もうすでに関門突破した気でいるのか?
観客の反応はどうだったろう?感想用紙にはいっぱい書き込まれていたが、今日は読まなかったので、よくわからない。行方不明となり命を落とした魂たちが漂流するという設定についてこれない人がいたかもしれない。浦島太郎や乙姫様、金光坊の登場なども好き嫌いの分かれるところだろう。それ以前にミュージカルに対する好き嫌いもある。審査には個人的な好悪で結果を出さないでほしいと願うばかりだ。
今日発表の他の2校、いずれも創作劇だった。いいことだ、いいことだよ。ようやく置賜にも創作の波が寄せてきたかって感じだ。中央が生徒の作品、九里は顧問作。どちらも明るく爽やかな作品で好感がもてた。前者がふるさとを大切に思う若者のひたむきでけなげでちょっとずっこけた行動をコミカルにまとめたもの。後者は修学旅行の班を抽選で決められてしまった4人が衝突を繰り返しつつも、もう一人不登校の生徒を仲間に引き込もうと決意するまでの心温まるお話しだった。役者も勢いがあって悪くなかった。しいて言えば、台本にやはり無理があったかな。あるいは、仕掛けた嘘を強引にでも納得させるだけの馬鹿力がなかったってことかな。
芝居は嘘の固まりだ。ありそうな嘘、ありえねーって嘘、いろいろある。それあるある!って嘘を巧みに駆使できればそれにこしたことはないんだが、時には、ありえねー!?って嘘も必要になる。で、それを観客から「許す!」とお墨付きをもらえるかどうか、ここが分かれ道なんだと思う。明日も高畠高校が生徒創作、楽しみな舞台だ。既成の作品を選んだ米沢東高校は役者の実力から言ってもきっときっかりまとめてくるだろう。でも、それだけの底力をぜひ創作に振り向けて欲しいものだって思うんだよな。創作はゼロからのスタートだから、難しい!だからこそやり甲斐もある!!
それでは画像を解禁しよう。