ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

『山棲』本番直前!

2014-05-15 18:23:20 | 演劇
 菜の花座第30回公演『山棲』、本番まであと3日。こうも連日の稽古が続くと、なんかもう半年近く前から取りかかってるみたいな気になってくる、が、実は、3月半ばからだから2ヶ月にしかならないんだな、これが。さすがに3週間前ほぼ毎日はきつい。故障者リスト入りは出ていないものの、疲労のため休養、なんて者もちらほらだ。

 体力なら任せてよ!の僕なので、疲れはそうない。昼間農作業をこなし、午後からハーフ21kmを走って稽古なんて日もあった。でも、シニア一期生『風渡る頃』やって菜の花プラザシニア団の『Goodnight Baby』終わらせて、さらに菜の花座となると、集中力を保つのは容易なことではない。それに米沢市職員コントなんかもダブったりするとこれはもう忍耐力テストだ。などと一人悲鳴を押し殺してすがりついてきた『山棲』も、残り3日となって、あぁ、もっと稽古できないか!ってなるのはいつものことなんだなぁ。

 それでも、今回はよっぽど違う。若手役者のやる気がふつふつと滾っている。仕事もあっての稽古だから、そうとう辛いはずなのに、休まない。必死で役作りに挑んでいる。彼女たちをやる気にさせる台本だったってことかな。今までの菜の花定食では満足できない難しさってことだ。これを乗り越えれば、役者としてもワンランク上がれるのはきっとだから、頑張れるのだろう。年齢的にも、楽し楽しのサークル活動で続けられないところにもきているしね。結婚して家族に無理を押しつけながらの連日稽古なら、こりゃ真剣にならざるを得ないってこと。

 それと、シニア団員がスタッフで支えてくれていることも大きい。連日、数人のシニアメンバーが物作りや衣装製作に通ってくれている。先週からは照明を担当する人たちが、役者の動きを見逃すまいと見つめている。こうなっと、稽古も集中しないわけにはいかなくなる。仲間とは言え、シニア演劇学校を通して入ってきた人たち、「はえぬき菜の花」とは異質な経歴の持ち主たちだ。演技は未だしと言えども、知的レベルは高い。そんなシニアにぎりっと見つめられて、演技の質が上がっていかないわけはない。

 役者にとって、見られることは何よりもの肥やしだ。視線に曝され、視線を浴びて、役者の身体の中からじわりじわりとオーラがにじみ出していく。そう、そんな稽古をしたいと常に思っていたんだ。仲間だけで、物も作り、舞台にも立ち、楽しく仲良く作る芝居、それも悪くない。でも、30回もの公演を重ねてきた菜の花座、ここらで脱皮の時期なんじゃないかと思う。

 役者も劇団も大きく羽ばたく記念の舞台、それが『山棲』!いよいよ、明明後日18日(日)14:00開演だ。

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