次回菜の花プラザシニア団の台本を書き始めて気が付いた。そっか、性転換のこと書くなら、そこそこ知っておかなくちゃ、性的マイノリティのこと。深い意図あって選んだ題材じゃない。男と女が一気に入れ違ったらどんなことになるだろう?それも一度に10人とか。これかなり興味津々のシーンが作れるんじゃないか?まっ、面白さ最優先の喜劇作者のいい加減な妄想なんだけど。
でも待てよ。コミカル目当てに書くとしても、そこで辛い思いしてる人いるわけだから、一応どんな事情なんだか、知っておくって最低限の礼儀じゃないか。彼らの気持ち、少しでも理解してから書けば、思いがけず傷つけたとか、差別を助長したなんてやりきれない事態は防げるはず。狙い外れて隣人の心の的を射てしまったシャルリーエブドみたいに成りたくないからね。
で、買い込んだのが、「LGBT BOOK」(太田出版刊)と「カミングアウト・レターズ」(太郎次郎社刊)。

前者はNHK「ハートをつなごう」って番組で放送した内容を本にしたもの。番組キャストのソニンと杉野文野の対談とか、りりー・フランキーやピーコの一文、さらには石田衣良の短編、視聴者の手紙、竹内佐千子のマンガまで載っていて、盛りだくさんにLGBTの周辺を埋めている初心者入門編だ。

後者はそのものずばり、ゲイやレズビアンに人知れず悩み抜いてきた人たちが、自分の性的傾向をカミングアウトした辛くも勇気ある記録だ。
だいたい、LGBTってなんだ?ってレベルだったからね。差別はぜったいしたくないって思いはあっても、どこかで、普通じゃない、別の世界の人たち、って先入観は間違いなくあった。これ差別の始まりだけど。あっ、もしかして、なんのこと?LGBTって。という人いるかもしれないから、念のため、Lはレズビアン女性の同性愛者、Gはゲイ男性の同性愛者、Bはバイセクシャル両性愛者、そして、Tはトランスジェンダー性同一障害者のこと。これまで、同性愛者を描いた戯曲なんかも読んではいたけど、どこか他人事って感じは抜けきらなかった。
で、読んでみて、知らなかったなぁ、性的マイノリティは全人口の5%もいるってこと。でも、周囲の差別意識や無知を恐れて押し殺してる人も随分いるってこと、世界的に見ると同性愛者の結婚を法的に認めている国(オランダ、ベルギー、スペイン、スウェーデン、ノルウェー、カナダ、南アフリカ他)がかなりの数に達していて、これからもさらに増えていく流れにあること、同性のパートナーを法的に認めないと、相続や介護、戸籍など人権侵害にあたる事態も生ずることなどなどいろいろ教えてもらった。
でもなんと言っても、自分の性的指向に誠実にあろうとする人たちの感動的な姿だな。しかも、堂々と自分たちの世界を作り始めている。
折しも、東京都渋谷区が同性愛者のパートナーシップを認める判断を示した。なんかとっても嬉しく感じた。そう、この嬉しく感じるって反応がとっても大切なことで、ここからすべては始まるんだと思う。
で、どう書くんだ、台本?
でも待てよ。コミカル目当てに書くとしても、そこで辛い思いしてる人いるわけだから、一応どんな事情なんだか、知っておくって最低限の礼儀じゃないか。彼らの気持ち、少しでも理解してから書けば、思いがけず傷つけたとか、差別を助長したなんてやりきれない事態は防げるはず。狙い外れて隣人の心の的を射てしまったシャルリーエブドみたいに成りたくないからね。
で、買い込んだのが、「LGBT BOOK」(太田出版刊)と「カミングアウト・レターズ」(太郎次郎社刊)。

前者はNHK「ハートをつなごう」って番組で放送した内容を本にしたもの。番組キャストのソニンと杉野文野の対談とか、りりー・フランキーやピーコの一文、さらには石田衣良の短編、視聴者の手紙、竹内佐千子のマンガまで載っていて、盛りだくさんにLGBTの周辺を埋めている初心者入門編だ。

後者はそのものずばり、ゲイやレズビアンに人知れず悩み抜いてきた人たちが、自分の性的傾向をカミングアウトした辛くも勇気ある記録だ。
だいたい、LGBTってなんだ?ってレベルだったからね。差別はぜったいしたくないって思いはあっても、どこかで、普通じゃない、別の世界の人たち、って先入観は間違いなくあった。これ差別の始まりだけど。あっ、もしかして、なんのこと?LGBTって。という人いるかもしれないから、念のため、Lはレズビアン女性の同性愛者、Gはゲイ男性の同性愛者、Bはバイセクシャル両性愛者、そして、Tはトランスジェンダー性同一障害者のこと。これまで、同性愛者を描いた戯曲なんかも読んではいたけど、どこか他人事って感じは抜けきらなかった。
で、読んでみて、知らなかったなぁ、性的マイノリティは全人口の5%もいるってこと。でも、周囲の差別意識や無知を恐れて押し殺してる人も随分いるってこと、世界的に見ると同性愛者の結婚を法的に認めている国(オランダ、ベルギー、スペイン、スウェーデン、ノルウェー、カナダ、南アフリカ他)がかなりの数に達していて、これからもさらに増えていく流れにあること、同性のパートナーを法的に認めないと、相続や介護、戸籍など人権侵害にあたる事態も生ずることなどなどいろいろ教えてもらった。
でもなんと言っても、自分の性的指向に誠実にあろうとする人たちの感動的な姿だな。しかも、堂々と自分たちの世界を作り始めている。
折しも、東京都渋谷区が同性愛者のパートナーシップを認める判断を示した。なんかとっても嬉しく感じた。そう、この嬉しく感じるって反応がとっても大切なことで、ここからすべては始まるんだと思う。
で、どう書くんだ、台本?