ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

田んぼは株間除草で最後の?勝負!

2020-07-16 13:36:48 | 米つくり

 4度目の除草機押し、どうすっかなぁ?いつやったらいいのか。いや、やるのがいいのか?迷った。

 去年は5回押したろ、それからすりゃ3回で終了はないだろぜ。まだ、7月半ば、田植えが10日ほど遅れた今年のイネはまだまだ茎数不足で田面はすっきり見通せる。これじゃまだまだ雑草は張り切るよ、穂が出る前になんか手を打たなくっちゃ。

 でも、除草機押すのがいいのかどうか?草が酷いのは、除草機でかき混ぜた畝間じゃないんだ。株と株の間なんだぜ。畝間の方は、きれいなもんだ。ほとんど草が生えちゃいない。去年、除草機を更新して、効果てきめん!掘っ繰り返して土に埋め込んだコナギやオモダカはほぼ消滅してる。難物だったホタルイだって、しぶとく顔をもたげてくるやつはまったくない。凄い、これは大したもんだ!以前のガタが来た除草機だと、土に巻き込んだつもりでも、根っこはしっかり生きていてすぐに伸びあがってきたもんだった。これ、どんだけ幸せなことか!3回押せば、畝間は万全ってことなんだから。

 となると、気になるのは株間の雑草たちだ。こいつらはイネに前後を守られているから、除草機じゃまったく手が出ない。株間だけを掻きとるしかない。まさか!四つん這いで手取り?

 そりゃないだろ。とてもとてもこの面積、這い回って取りきるなんてできっこない。あっ、若い頃はやったけどね。一昨年まで使ってたQホーにお出まし願おうか。アルミポールの先端に径15センチほどの半楕円の刃がついた器具だ。これを船頭さながら操って、株間の草を掻きとって行く。一株、一株だものなぁ、気の遠くなる作業だぜ。

 田んぼはたっぷり水を張ることと、こまめに刃先を研磨することが、円滑に進めるためのポイントだ。しっかり研ぎ立てた刃は、軽くふれただけですぱっと切れる。深水なので、根に近い茎はしっかり立っていて刃になびくことなく、無駄に力を入れる必要もない。ただ、雑草が刈れるってことはイネも切れるってことなので、集中力は欠かせない。右手をやや上に保ち、左手で刃に近い部分を握ってリズミカルに刈り取って行く。あっ、やべ!イネ刈った。なんてことはお愛想、お愛想、よくある話しだぜ。雑草に埋もれちまうこと考えりゃ、多少の犠牲は勘弁ね!

 一歩進んじゃ、1列、2列、その隣り、さらにもう1列、4列刈ったらさらに一歩!計ったわけじゃないが、1歩に1分くらいの所要時間かな。で、進めるのは1メートル!なっ、気が遠くなるだろ。

 最初の心つもりは、オモダカとホタルイを標的として、コナギは目をつぶる、だった。コナギは陽植物なので、イネが覆うように繁れば、生育は抑えられるからって思惑さ。去年なんて株間除草は一度もしないでなんとかなったものな。でも、百姓の性ってぇか、せちがらさってぇか、やっぱりとりの始めると、きれいにしたくなっちまうものなんだぜ。結局、目に付く限り一本残らず刈り取ってるもの、もう、まったく!

 半日びっしりかかり切って、やっと1往復半!右側の肩、腕、胸がほぼ限界だ。これ、また、右胸痛み始めるぞ。ここまでここまで!時間掛けてゆっくりじっくりやるしかないな。大きな田2枚、目標は10日間ってところだな。最後まで気力が持つか?それなんだぜ、問題は。

 

コメント
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