米つくりは毎年がドラマで、その幕は種まきで切って落とされる。
準備万端怠りなく、って言葉通りに今年の米作り序章、始められたぞ。
雪融けるのももどかしくハウス内を耕耘し、ビニールを張り、育苗用のプールを作る。苗土を運び込んで乾燥1週間、篩に掛けて用土の準備。同時進行でボカシも篩って計量、燻炭も袋詰め11袋。さあどうだ!ここまで事前に準備しておきゃ、すんなりスムーズ作業は進むってもんだぜ。
しかも、去年の反省はしっかり生かして、土も多めに用意したし、ポット苗箱も60個追加注文した。種の芽出しも理想って言われるはと胸状態に仕上がってるし、乾燥具合も狙い通りだ。土とボカシ、燻炭それと微量ミネラル分の撹拌機、田んぼ仲間のTさんが中古をもらい受けてきたもの。途中潤滑油漏れが出たものの、そこは機械に詳しいTさんが応急修理でなんなくクリア。
種まき機は業者から借り受けて、整備は万全だしな。田んぼ仲間3人、それと我が家の二人で人手も十分、躓く理由があり得ない。
種が少なかったポット穴にわざわざ手作業で補充するなんて、ゆとりの作業だったし、今年はきっと欠株なく芽が出るぜ。
強い風が唯一の心配、掛け土が飛ばされるんじゃないかって。でも、機械の転圧がしっかりできてるから、上土もぴたりとおさまり、吹き飛ばされ気配、さらさらなしだ。
播いたポット苗箱をハウスに運んでプール内に並べる。ここだな、一番の気遣いポイントは。ちょっとでも斜めにしたり、どこかに軽くぶつけたりしてもポットから土が飛び出すんだ。しかも、苗箱の材質が柔らかいので、両手でそっと持ち上げないとならない。
が、大きなミスもなくすべて並べ終えた・・・?あれれ、プール足りないぞ。そうかぁ、枚数増やしたんだったぁ。プールだって広げなくっちゃならないんだ、忘れてた。こいつは、最後の最後で大きなミスに行き当たっちまったぜ。
が、なぁに、作業は順調、時間もたっぷり、新しくプール一つ増設すりゃいいんだよ。材木運んで、ビニール敷いて、ほれ。出来上がり。すべて並べ終えたぜぇ!
でこぼこあったり、ビニールが下に敷かれたりした個所もあるが、なぁに、この先、水を入れてプールにするまで時間はたっぷりある。どうせ、1日に5度も6度も見回りしなきゃならないんだ、気づいたときに直していけばいい。
さっ、今年の米作り劇場、どんな展開を見せてくれるのでありましょうか?乞う、ご期待でありますね。