一気の感動爆発で、シリーズ中途で、信仰告白的に感想書いたけど、
うーん、すべての回、エピソードで心を視聴者の心揺さぶるのって難しいもんだなぁ。
『マイ ディア ミスター』の話し。
第11話はもうずばり神回で、見終わったあと、OST(オリジナル サウンド トラック)探し回って、『100万本のバラ』のロシア、リトアニア、韓国バージョン聞きまくったりしたんだが、
次回以降は、あれぇ?あの、涙、涙の感動はどこ行った?
そりゃそうなんだよ、不幸な少女がオジサンの優しさに触れて涙するシーン、いつまでも続けてられないからね。オジサンへの愛に目覚めそれを宣言してしまえば、この少女、逞しいしなかなか戦略的だから、一度、狙いを付け替えれば、したたかな女の反撃ドラマが始まるわけで、そこはもうからった乾いた世界だった。
その分、不倫され夫のオジサンとバレた妻との修羅場が延々と続いた。さらにそこにオジサンの兄弟の熱い、厚い、暑過ぎる思いやりのシーンが続き、ちょっとこれはなぁ、日本的とは言えないかなぁ?
少女とオジサンの恋物語が一段落、互いに好きだと認め合って、さらに感動を持続させるために、元監督の弟と女優との奇妙な熱愛とか、どこかで見たような好きな人出家しちゃった、想いは去らず20年って純愛悲恋物語を差し込んでも、これは策略っぽく感じてしまうんだよな、それはそれでほろりと来るんだけど。あっ、この純愛のテーマ曲が韓国バージョン『100万本のバラ』でこれは効いてる!
兄弟の熱すぎてうっとおしい思いやりの応酬と、文句は多いが母親の無償の愛を見ながら、このドラマの最初からの疑問が浮かび上がって来たんだ。
オジサン、なんでこんな浮かない顔してるの?オジサンの悩みはなんなの?家族にゃ恵まれてるし、妻さんは美人の弁護士で、当人は大企業の部長、もしかして、子どもを亡くしてるのかな?それが不倫のきっかけか?って思ったら、なぁにアメリカ留学中だってことだし、社会的に落ちこぼれ連中じゃあってもサッカー仲間のいつまでも性懲りなく若すぎる友情にも見守られてる。
どうして?何がそんなにふさぎ込んだ顔にしてるの?
残り数回、種明かしがあるのかも知れないが、この暖かって言うより熱い人間関係、激し過ぎる感情表現、やっぱ違うよなぁ、日本人とは。なんて引いてしまうんだが、もしかすると、家族や人間関係に淡白過ぎる俺の性質のせいかもしれないな。
いずれにしても、10数回、20時間分ものストーリーを毎回感動で締めくくりつつ、最後まで継投、続投するってのは容易な技じゃないよな。
ミステリー要素とか、家族愛とか、悪人らしい悪人とか、DV愛人?とかいろんなエピソードを総動員して最後まで走り続ける、しかもその合間に巧みな演技や演出、セリフを織り込ませる、やっぱり、素晴らしい作品にゃ違いないんだけどね。