発芽に不ぞろいがあるっちゃあるけど、去年までのように、とっても田植え機じゃ使えない、なんてまばらな育ちの箱はない。順調なものはすでに3cmを超す草丈に育ったし、遅れて芽を出したものもそこそこ2cm程度にはおがった。これなら、プールに水を張っても水没しちまうこともないだろう。これからしばらく晴れの天気が続くってことだし、よしっ、今日からプールだ。
どうせ水入れるなら朝からか。起きだしてすぐにハウスに直行、寒さ対策で夜間覆っているシルバーシート、ええいっ、もういらんぞ、今日からは、と一気に剥ぐって片づける。ホースの先の散水ノズルを外し、丸太で周囲を囲いビニールシートを敷き詰めたブロックに水注ぎ込む。
心配は、敷いたビニールの穴あきだ。もったいないからね、育苗終われば丁寧に保管して、翌年の使用。今年で4年目、どっかに傷があったとしても不思議じゃない。いや、間違いなく開いてるんだ、去年も少しずつ水漏れしてたから。パッチテープで補修もしたし。でもまっ、1日持てば御の字さ、減った分を翌朝足してやりゃあいいんだから。
所々高くなって水が届かない箱もあるので、そこはビニールはぐって手で土を掻い出して均したり、箱を取り除いてビニールの上から踏んづけたりして全体を均平にして、水が満遍なく回るように手立てしてやる。どうしても縁の部分が土が寄ってしまって高くなっている。この均平作業を丁寧に行わないと、他の箱は水に沈んでいるのに、一部分水が届かず枯れてしまう、なんて悔やむ結果にもなりかねない。箱の上面が水で覆われるまで注水する。まばらな生育の部分はこんな感じで、湿地の趣き。
どうやら大きな穴あき、水漏れはないようで、1時間ほどで5か所のブロックすべてが無事プールになった。やれやれ、これで種まきから2週間、付きっ切りの苗育ては終了だ。水撒きもいらねば、シートをはぐることもない。ハウスだって几帳面に開け閉めすることもない。水さえ絶やさぬようにしてやれば、あとはほぼ放ったらかしだ。太陽の熱で温められた水が苗を守ってくれる。水生植物だからねイネ、水の中なら心地よいわけだよ。出遅れたちび苗もすぐに追いついて来ることだろう。
さっ、田んぼの準備だ。トラクター耕耘だ。今日1日ですべてできるかな?
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