20年以上も続けてきたからねぇ、芝居の傾向も大いに変わったし、それ以上に役者が変わった。旗揚げ当時のメンバーで舞台に上がっているのは、代表のユウタロウさんだけ。あとは、ポツリ、ポツリと加わって来たメンバーだ。
核になって来たのは、置農演劇部のOGとシニア演劇学校の卒業生なんだが、ほら、お年頃だろ、お目出度続きで産休・育休に入って活動休止が続出!若手は20代一人を残すだけになっちまった。勘弁してくれよ!って泣き言うわけにもいかんしなぁ。幸い、シニアのメンバーが力付けてきてくれたので、しばらくは人生のベテラン、力発揮で乗り切ろう。
が、一昨年あたりから、中年?いや中堅の加入が目立ってきた。今回の舞台で初舞台を踏んだ青年?もいれば、夫婦ともども頑張ってるメンバーもいる。構成的にも大きな核になってきて、『COVID FOR TWO』では、初体験者を除く3人にはエピソード2本を掛け持ちしてもらった。やっぱり、若さは力だ、記憶力!
なんて言ってると、「ちょっと待ったぁ!」って声が掛かるんだ。シニア演劇出身ながらも、今や押しも押されもせぬ花形役者、忘れちゃいやせんか?ってね。御見それしやした、この舞台でも3本も出てもらって、大いに助かった。ヒロコさん、ともかく努力の人だ。セリフは一番に入っているし、舞台で役に立つって日舞の稽古も続けている。今年はさらに、パソコンにも挑戦し、チラシの裏面を仕上げてくれた。
いやいや、努力だけじゃない。何よりセンスがいいし勘がいい。顔立ち、姿形、申し分なしで、体も切れる。華がある役者そのものってことだ。この舞台でも、ほとんど必然性のない流れで突如、「ダンスだぜぇ!おいらが出りゃダンスって決まってんだ!」って叫ばせて、客席煽って手拍子の渦を巻き起こしたくらいだもの。
難は、と言えば、アクセントくらいかな。それもすぐに直せるようになって来た。
代表のユウタロウさんもここに来て、腹が座ったのか、とても意欲的だ。彼だからこそ、エピソード2本も安心して任せられた。それも初心者の共演、指南役として。
作者からすれば、いろんな役者がいて欲しい。シニアだろうと中年だろうと未経験だろう、たくさんいれば、可能性は広がる。社会と同じことだよ、多様性が創造的な活動を生み出すんだ。意欲さえあれば、だれだって歓迎だ。たとえ、あがり症だろうと、認知症だろうと、障碍あっても、一緒に作っていける素地は菜の花座にはある。いろんな人が集まってくれば、それが面白い舞台に発展して行くんだ。
とは言っても、若手は欲しいぜぇ!
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