しゃ断棒とラーフル
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仕事帰り、駅から自宅までの間の踏切で電車待ちをすることになりました。
しばらく電車が来なかったので-貨物だった-何気なく遮断機を見たら、「しゃ断棒折損防止装置 吉原鉄道工業株式会社」と書いてありました。
しゃ断棒? 折損(おりぞん...せっそんかな)
しゃだんぼうせっそんぼうしそうち、シャダンボウセッソンボウシソウチ...?
何だ、これ。
しゃ断棒とは、列車が通る前後踏切の前に水平に下げられ、人や車を止める虎ジマ(黄黒)の横棒のことらしい。全部まとめて「遮断機」って思っていた。
大きな踏切だと踏切の左右に柱みたいなものが立っていて、上からしゃ断棒が水平に降りてくる。JR東日本のウェブサイトによると、これは門型踏切と言う名前。うちの近所の踏切は、それほど幅も広くなく小さい。列車が通る前後に垂直に立っていたしゃ断棒が、90度角度を変えて水平になり、車や人を通せんぼする形です。このしゃ断棒を動かす機械がしゃ断機(電気式しゃ断機)で、棒をつなぐ部分が、「しゃ断棒折損防止装置」
仰々しい。
「遮断」じゃないんだ。
何にでも名前があるんだな。
業界用語かな?
いろいろ考えさせていただきました。
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自分は学校で「先生」をしています。世間ではなんと呼ばれているかというと、「教師」「先生」でしょう。
呼びかけ語では「先生」、一般的な表記では「教師」です。でも、どちらも法律上は異なります。例えば自分が何か問題を起こし、世間様を騒がせたとします。新聞には、
埼玉県立〇〇〇高等学校●●、□□□□(xx)は。。。。
と、表記されます。●●には「教諭」が、(xx)には年齢が入ります。「教諭」が法律に定められた職名です。でも、これはほとんど通用しません。生徒でこれを「きょうりん」と読んだ者もいました。これも一種業界用語かもしれません。
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学校には、特定の地域でのみ通用する名詞があります。「らーふる」と言います。通常表記はカタカナですが、あるものを「らーふる」と呼びます。その地域(九州の一部)は使うけど、それ以外では、まず絶対通じない呼び方でしたが、最近のトリビアブームで知っている人も徐々に増えているようです。
お暇でしたら探してください。思わず”へー”って思うのではないでしょうか。