平成11年度に開学した「那須大学」は平成18年4月から「宇都宮共和大学」になるそうだ。学校法人は継続するが、キャンパスが移動(新設?)するのにあわせ、学校名称と学科名称を変更するとのこと。大学からの公文書に書いてあった。
学部名:都市経済学部からシティーライフ学部へ
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平成11年度に開学した大学で、名前の変わるのは…僕の知っている範囲では…二つめである。一つめは経営破綻した萩国際際大学。新経営陣は学校名に萩を残すとのことだが、国際大学という名前はのこらないのだろう。
那須大学は二つめ。この大学は経営破綻ではない。
同じ年に生まれた大学に、東北文化学園大学がある。大学設置申請時から虚偽報告を行い、そもそもスタートから問題があった学校で、生徒募集も上手くいかなかったようだ。
経営者の過ちで経営破綻した。
平成12年度開学の大学で名前の変わるのは二つ(だと思う)。
一つめは経営破綻した広島安芸女子大学(立志舘大学)である。この大学は呉大学に併合された。
もう一つは松蔭女子大学。この大学は経営破綻ではないが、女子がとれて、現在では松蔭大学になっている。
この2年のニューカマーはあまりいいことがない。
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大学の名前が変わる。これは学部学科の名称が変わるのとは、違うことだと思う。
古い大学(早稲田・慶応等々)の様に、地名や年号を名乗るのならばともかく、第2次ベビーブーマーが大量に大学生になり始めた1990年代前後に開学した大学は、学校名に特定の学問分野を含むことが多い。学問の細分化ともとれるし、個性の明示ともとれる。
国際、情報、環境、福祉、医療、人間、心理、コミュニケーション
これらを大学名に含んだ大学が続々と誕生した。それが数年で変わったら、建学当初のめざしたものがまちがえていたことになると思う。
那須大学はこの例にはあてはまらない。けど、名は体を表すともいう。学校名が変わるのは、どうなのかな?
注目したいと思う。