僕は毎日教育メールを定期購読している。10月3日こんな記事が配信されてきた。
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【データ】ニートの4分の3が親と同居 6割が就職活動せず
…埼玉県調査
埼玉県の調査ぁ?いつやっていたのだろう。恥ずかしながらしらなかった。通常、県の調査で教育関係のものはまず間違いなく学校に送られてくる。見損ねたかな?
メルマガによると調査結果は以下のとおり。
対象:首都圏の15歳から~39歳の未婚の無業者(学生と主婦を除く)
内容:職業観や日常の過ごし方など
回答:546人(7月27日~9月2日)
40歳をこえるとNEET調査の対象外である。回答を寄せたのは546人。調査は郵送とネットによるとのことだけど、何人に調査をしたかわからない。
結果
約4分の3が親と同居するいわゆる「パラサイト・シングル」
全体の4割が働いた経験がなかった。
「就職活動中」(求職型)が41%
「就職希望だが活動していない」(非求職型)が43.6%
「就職を希望していない」(非希望型)が14.3%
就職活動をしていない人が全体の約6割
就職していない理由
「求職型」
「希望する仕事や会社がみつからない」
=56.7%
「非求職型」は「働いていく能力的な自信がない」
=41.2%
「どのような仕事をしたいかわからない」
=38.7%
「非希望型」
健康上の理由で務まらない」
=35.9%
「働いていく能力的な自信がない」
=30.8%
職業観を尋ねた設問
「求職型」「非求職型」
「働くことには価値がある」
=6割以上
「非希望型」
「仕事よりも自分の生活を大切にしたい」
=46.2%
「働かなくてもすむなら越したことはない」
=回答した人が多かった。
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「県ニート対策検討委員会」は11月下旬、この調査結果をもとに「ニート」の就業支援策を県に提言し、県は支援策事業を来年度予算に盛り込むことになったそうだ。でも、一体、どの人を対象にするのだろう。ニート(カタカナになった)の定義はどうなってるのだろう。前のエントリ(NEETに思う)でも書いたけど、NEETは「無職・非学生・訓練中(求職中)に非ず」である。そもそも「求職型」の人はNEETなんだろうか。よくわからない。それから、いくらの予算が、どこに付いてくるのだろう。
この調査は、アンケートに答えた人のデータである。答えていない人がどのくらいいるのかはよくわからない。無回答の人は答えることもできない人なのかも知れないし、自分はNEETではないと考えている人なのかも知れない。
数字がでているとちゃんとした調査に見えるけど、本当のところはどうなんだろう。わからないことが多すぎる。
今後とも要チェックである。