やや旧聞に属すことだけど、解剖学者養老孟司さん(67)の「バカの壁」(新潮新書、2003年初版刊行)の発行部数が9月に400万部に達したそうである。
日本には、こんなに「バカ」という言葉にひかれた人間がいたのかと思う。
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よく、CDでミリオンセラーが出ると、〇〇軒に1枚ある計算になりますっていうけど、日本の所帯数はいったいどれくらいなんだろう。
まじめに考えて調べたことなかったな。まじめに考えてみることにした。
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「国立社会保障・人口問題研究所」の「日本の世帯数の将来推計(平成17年8月推計)」によると、2005年の所帯数は4904万軒。「バカの壁」は12.26軒に1冊あることになる。
でも、と、いうのはウソ。
ウソでまずかったら不正確。
本を買うのは一般家庭だけだなんて、誰も思っていない。街の図書館、小中高大など学校の図書室(館)、他にもいろいろありそう。もちろんこれは誤差のうちにはいると思うけど。
「話せばわかるは大ウソ」って新書の腰巻きに書いてあった。この計算も同じ。計算すればわかるなんてことはない。そんなことを考えました。
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自分も読んだから、えらそうなことはいえないけど、はたして400万部も売れる本なんだろうか。
最近大宮駅の駅ナカecute大宮の書店(Libro)に、英訳が出ていた。The Wall of Foolsという訳題だった。英語人も壁を感じるのかな。。。