「謹んでお受けいたします。大関の名…、大関の名に恥じぬようにけいこに精進します。本日はありがとうございました」
11月30日朝、琴欧州は大関昇進決定を伝える使者にこう述べた。-TVで見たら随分緊張していたようだ。声も少しくぐもっていた。
前の晩は睡眠不足だったそうである。…だろうなあ。でも、ちょっとつっかえたけど、ちゃんとできた。来日3年。全くの異文化に飛び込んでここまでになるのは、誰であってもすごいこと。尊敬に値する。まして、ことばがろくに通じない上、ちょっと古いけど、一寸前まで「無理偏にげんこつ」言われるほどの封建的社会で、こまでになる。立派だ。
西日本新聞によれば、佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)に相談して決めた口上は、部屋の先輩大関の尾車親方(元大関琴風)が述べたものと同じ。
伝達式には先代佐渡ケ嶽親方(元横綱琴桜)も出席。僕の知識だと伝達式の時は、「おかみさん、関取(新大関)、親方」と並ぶ部屋側だけど、今回は「おかみさん、親方、琴欧州、先代親方」と4人。ちょっと狭そうなのがほほえましかった。
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自分が以前在籍していた大学院には言語教育専攻に日本語教育・英語教育の専修課程がある。ライブラリーに「外国人力士はなぜ日本語がうまいのか―あなたに役立つ「ことば習得」のコツ」という本があった。確か読んだ。。。。 あまり中身はよく覚えていないが、何か妙に納得した覚えがある。あらためて探して、もう一回読んでみようかな。