words per minute、ワード・パー・ミニット。英文の読書スピードを計る場合、1分間あたりの読みとり語数を用いる。この語数のこと。
漠然とこう考えている場合が多い。ただ、考え方も複数ある。
僕の知っている算出方法は、、、
・総語数を60で割る。
・それに、内容に関する設問の正解率をかけたものがwpm
(金谷憲著『英語授業改善のための処方箋』大修館書店)
でも、こんなのもある。
テキストの最初の3行に含まれる語数をだす。
その語数を3で割る。1行あたりの平均語数(a)を出す。
テキスト全体の行数(b)を数える。
(a)×(b)で、単語総数を出す。
*実数ではなくなる。
テキスト全体を読むのにかかった秒数で、総数を割り、60をかける。
これはネットからの孫引きなのだが、「速読の英語」(松本道弘著・プレジデント社)によるものだ。(未読)
これには評価もある。
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2級:100~150語…英字新聞はかなり読めるが、タイム、ニューズウィークはまだ読めない。
1級:150~200語…あらゆる英語に挑戦。
初段:200~250語…タイムが楽しくなるが、まだ、速読はできない。
2段:250~300語…CNN、映画が7割理解。外国人とも自然にコミュニケートできる。タイムを自信を持って読める。
3段:300~350語…外人に英語を誉められなくなる。
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wpmの計測法の比較をしてみる。
前者は設問正解率をかけるのだが、設問数の設定が難しい。さほど長くないテキストで、設問が二つ三つだと、一つ間違えるとwpmの数字が激変する。
後者は純粋に/mを追求するところがいい。しかし、1行あたりの単語数を平均値にして、総行数とかけるので、厳密な意味では何語と言えない。少なくともわかりにくいように思う。もちろん、平均化する意味はある。冠詞とbeautifulのようなアクセントが複数あるような単語を、同等と考えていいのかどうか、同じとは出来ないという考え方への、対応だと思う。
どちらの方法をとるにしても、これを用いて調べたいことは、平成22年度の前期募集・後期募集のリスニングのwpmなのだ。読み手が自分で主体的に、目の前のテキストを読む(音読・黙読)ではなく、流れてくる英文が、単純に1分で何語なのかである。このためには、前者の方法&設問の正解率をかけないものが、単純で目安としてわかりやすいのではないかと思う。
昨日管理職と折衝して、問題のCDの借用許可が出た。春休みの研究材料にしようと思う。