3月に実施された平成24年度の埼玉県公立高校入学試験のことが、地元紙・埼玉新聞に大きく取上げられていた。4月26日のこと。
要約してみよう。
【全日制】
5教科平均点
237.9/500
県予想平均点
279/500
平成23年度前期入試平均点
243.2/500
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県教委の発表*を元に表を作成してみた。( )は、埼玉新聞に出ていた予測値である。
教科 年度 |
受検者数 | 国語 | 社会 | 数学 | 理科 | 英語 | 合計 |
H.24 | 45,942 | 59.7 (62) |
49.0 (57) |
36.5 (50) |
48.7 (55) |
44.1 (55) |
237.9 |
H.23 前期 |
45,275 | 52.7 | 57.5 | 40.4 | 45.2 | 47.4 | 243.2 |
H.23 後期 |
11,780 | 54.1 | --- | 44.3 | --- | 46.0 | 144.4 |
平成23年度後期募集は国数英3教科で実施。
平成24年度の合計は、受検者合計点より算出。各教科の平均点を合計したものとは一致しない。
埼玉新聞に県教委のコメントも出ていたが、数学、英語はちょっと見過ごせないほどの予測値とのずれがある。
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予測値は受検生の中学校での学習成果を図る意味合いがある。受検生全体として、これくらいの点数は取ってほしいという考え方である。予測値を中心に上下振れ幅をどの程度に考えているかはわからないけど、実際の平均値が下にふれれば、よりたくさんの低い点数の受検生がいることになる。単純に言えば、試験が難しすぎたことになる。逆もそうである。
やや、ざっくりしすぎかな。
入試問題は、勉強ができる生徒も、そうでない生徒も、様々な学力の受検者がいるのが前提で作成される。浦和高校や、浦和第一女子高校のためだけに作成しているわけではない。また、2年前の6月20日に、「またまた入試をいじるのか。」にもにも書いたことだが、どんなにがんばって予測しても、結果としてズレが発生することは避けられないのである。
県教委ではすでに、『平成25年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における学力検査問題の出題の基本方針』を公開しているが、それは以下の通りである。
1 中学校における平素の学習を重んじ、中学校学習指導要領に基づいて出題する。
2 基礎的な知識及び技能をみる問題とともに、思考力、判断力、表現力等の能力をみる問題の出題に配慮する。
3 各教科の目標に照らして、受検者の学力を十分に把握できるように、出題の内容、出題数に配慮するとともに、記述による解答を求めるよう配慮する。
平成25年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における学力検査の実施教科及び出題範囲
1 実施教科
国語、社会、数学、理科、英語の5教科とする。
2 出題範囲
中学校学習指導要領に基づいて出題する。
なお、英語には、リスニングテストを含む。
これで予測するのは厳しい... でも、数学と英語については、予測値と平均値の間にかなりのズレがある。どうするべきか。
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資料元
埼玉県ウェブサイト
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*平成24年度埼玉県公立高等学校入学者選抜実施状況
(平成24年4月)
[PDFファイル/227KB]
(4/30現在DL可)
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平成25年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における学力検査問題の出題の基本方針並びに学力検査の実施教科及び出題範囲
(平成24年4月)
[PDFファイル/77KB]
(4/30現在DL可)